「格安SIMとは何なの?」「格安SIMがどんな仕組みなのかわかりやすく教えてほしい」
このような疑問・お悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
2021年に入り格安SIMという言葉を聞く機会は増えてきていますが、格安SIMとは何なのか、どんな仕組みをしているのかわかりやすく説明してくれる本やサイトはほとんどありません。
そこで、この記事では格安SIMとは何なのか、どんな仕組みで安い料金を実現しているのかをわかりやすく解説していきます。
格安SIMとは何か知りたい方や、格安SIMがどんな仕組みをしているのか知りたい方は、できるだけわかりやすく噛み砕いて説明していくためご覧ください。
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格安SIM・SIMカードとは
格安SIMとはなにか知っていくために、まずはSIMカードについて知っていきましょう。
SIMカードとは、スマホやタブレットに入っているICカードのことを言います。
SIMカードは、契約した会社が発行するもので、電話番号や契約者情報などが記録されています。
しかし、今までdocomoやauなどのキャリアでスマホを使っていた場合、SIMカードを見たことがない方が多いでしょう。
キャリアの場合は、スマホを購入した段階であらかじめSIMカードを挿入してくれるため、見る機会がほとんどありません。そのため、SIMカードを見たことがない方や存在すら知らないという方が多いのです。
また、電話番号はスマホ本体に登録されているのではなく、SIMカードに登録されています。
つまりSIMカードを差し替えるだけで、電話番号が変わるのです。
SIMカードについて正しく知っていくことで、格安SIMの仕組みは理解しやすくなるため、上記のことは頭にとどめておきましょう。
格安SIMの仕組み
格安SIMは、キャリアと比べて料金が安いため「格安」SIMと言われています。
格安と聞くと、設備が悪い・電波が悪いから格安だと考えてしまいがちですが、ただ料金が安いから格安SIMと言われているだけです。
キャリアと比べて格安SIMの料金が安い理由は、格安SIMを提供している会社は携帯電話を提供する設備を持っていないからです。
格安SIMを提供する会社は、docomo・au・Softbankなどに設備(基地局など)を借りて提供しています。
自社で回線設備を持っていないため、設備投資や設備維持などの費用が発生しないためキャリアより料金が抑えられています。
また格安SIMのほとんどは、店舗を持っていないため土地代や人件費が抑えられることも料金の安さにつながっています。
ちなみに、格安SIMのことを調べているとMVNOという文字を見かける機会が多いかと思います。
MVNOとは「Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)」のことで、自社で回線設備を持っていない通信業者(=格安SIM提供会社)のことです。
反対にキャリアはMNO「Mobile Network Operator(移動体通信事業者)」と言います。
キャリアはMNO、格安SIMはMVNOとも言われることを覚えておくと、頭に入りやすくなるでしょう。
キャリアと格安SIMの違いとは
ここまでSIMカードや格安SIMについて説明してきましたが、「格安SIMがキャリアからレンタルして提供しているなら、キャリアと同じSIMカードなんじゃないの?」と疑問に思ったかもしれません。
そこで、ここからは同じSIMカードを提供するキャリア(MNO)と格安SIM(MVNO)には、どんな違いがあるのか説明していきます。
- 通信速度の安定性
- 料金
- サポート
- キャリアメール
キャリアと格安SIMには上記4つの違いがあります。1つずつ違いを説明していくためご覧ください。
通信速度の安定性
格安SIMはキャリアに通信設備を借りて提供しています。
キャリアの通信設備を丸ごと借りているわけではなく一部の設備を借りているため、回線網が限られておりキャリアと比べると通信速度が低下しがちな時間帯があります。
通信速度が遅くなりがちな時間帯は、お昼や夕方などのユーザー数が多くなるタイミングです。これらの時間帯は格安SIMだと、通信速度が低下しやすいため、LINEの送受信が遅くなったりYouTubeが再生できなかったりします。
ただし、格安SIMごとにキャリアからどれくらいの通信設備を借りているのか異なります。
つまり格安SIMでも、すべての時間帯の通信速度が安定することもあるのです。通信速度の安定性は変わりやすいものの安定している格安SIMもあるため、事前に調べておくことが大切です。
料金
格安SIMは、料金が安いことが理由で「格安」SIMと言われています。その名のとおりキャリアと比べて月額料金が大きく安くなっていることも違いの1つです。
格安SIMの料金が安い理由は以下のとおりです。
- 自社で通信設備を持っていない
- 店舗を持っていない
- 人件費がかからない
格安SIMはキャリアから通信設備を借りているため、キャリアに対してレンタル料などを支払っています。
レンタル料を払っているのにキャリアより大幅に料金が安く抑えられるのは、上記3つの理由があるからです。
特に通信設備の維持や向上などにコストがかからないことが、格安SIMの料金が安い大きな理由となっています。
サポート
ほとんどの格安SIMが店舗を持っていないため、サポートはオンラインで行われます。キャリアの場合は店舗だけでなく、電話でのサポートも行っているため、サポートの質や受けやすい環境が整っています。
ですが、2021年に入り一部の格安SIMは店頭サポートにも力を入れ始めました。
店舗を出店する格安SIMもありますし、家電量販店内でサポートが受けられることもあります。サポートを受ける可能性がある場合は、店舗を出していたり家電量販店内に出店していたりする格安SIMを選びましょう。
キャリアメール
docomoやauなどのキャリアは「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」などのキャリアメールを提供しています。
一方、格安SIMはキャリアメールを提供していないため、キャリアメールを使っていた場合はほかの方法でメールアドレスを準備する必要があります。
一部の格安SIMはメールアドレスを利用できますが、「Gmail」や「Yahoo!Mail」などのフリーメールを利用が一般的です。
格安SIMのメリット
格安SIMのメリットは以下の3つです。
- 月額料金が安い
- インターネットや通話の品質がキャリアと変わらない
- 自分にあった料金プランを選びやすい
メリットを1つずつ解説していくためご覧ください。
月額料金が安い
格安SIMの月額料金は、キャリアと比べて安くなっていることがほとんどです。
キャリアで5,000円以上支払っている人は、2,000円以内に抑えられることも多く、同じデータ容量や通信速度で月額料金を抑えられます。
ただし、格安SIMの月額料金は毎月使えるデータ容量によって異なります。そのため、自分が毎月使うデータ容量を把握しておかないと安い料金プランが選べないことも多いです。
また格安SIMは低容量のプランであれば安く利用できますが、大容量プランの場合はキャリアのほうが安く収まることもあるため注意しましょう。
インターネットや通話の品質がキャリアと変わらない
格安SIMはキャリアから通信設備を借りて提供しているため、インターネットや通話の品質はキャリアと変わりません。
同じ品質で料金が安く抑えられるため、コストパフォーマンスに優れています。
記事の冒頭でも説明しましたが、格安SIMは「格安」とつきますが、品質などはキャリアと変わりません。そのため品質を心配している場合は安心してください。
ただし、ユーザー数が増えやすい時間帯のみ通信速度は低下する可能性があると覚えておきましょう。
自分にあった料金プランを選びやすい
格安SIMは毎月使えるデータ容量ごとに料金プランが用意されています。
スマホをたくさん使う人なら20GBプランが選べますし、SNSやLINEしか使わない人であれば5GBの料金プランを選べます。
自分が必要とするデータ容量のプランが選べるため、月額料金に無駄がありません。
ただし、大容量プランの場合のみキャリアより高額になってしまう可能性があります。そのため、動画視聴やゲームアプリを楽しみたい場合は、カウントフリーなどが用意されている格安SIMを選ぶとよいでしょう。
格安SIMのデメリット
格安SIMのデメリットは以下の3つです。
- 時間帯によっては通信速度が低下することがある
- キャリアメールが使えない
- 初期設定を自分で行わなければいけない
デメリットを把握しておくことで、格安SIMが自分にあっているのか判断できるため1つずつ見ていきましょう。
時間帯によっては通信速度が低下することがある
格安SIMはキャリアから通信設備を借りているため、安定して通信できるユーザー数がキャリアより劣ります。
キャリアは自社の設備をフルに利用できますが、格安SIMは一部を借りて提供しているため、使える設備に限界があるわけです。
そのため、お昼や夕方などのユーザーが増えやすい時間帯は、通信速度が低下する可能性があります。
下り通信速度 | UQモバイル | Y!mobile | mineo | OCN モバイル ONE | BIGLOBEモバイル |
朝(5:00~8:59) | 51.02Mbps | 79.83Mbps | 49.41Mbps | 53.52Mbps | 26.27Mbps |
昼(12:00~12:59) | 48.21Mbps | 44.66Mbps | 6.95Mbps | 21.75Mbps | 6.27Mbps |
夕方(16:00~18:59) | 47.37Mbps | 67.54Mbps | 21.08Mbps | 32.01Mbps | 15.4Mbps |
夜(20:00~22:59) | 46.77Mbps | 40.4Mbps | 34.33Mbps | 56.25Mbps | 19.65Mbps |
深夜(0:00~4:50) | 54.74Mbps | 56.03Mbps | 72.13Mbps | 48.89Mbps | 32.26Mbps |
(参考:みんなのネット回線速度)
上記は、この記事で紹介する格安SIMの時間帯別通信速度をまとめた表です。
お昼や夕方に通信速度が落ちている格安SIMも見られるため、これらの時間帯にスマホを操作することが多い方は注意しましょう。
キャリアメールが使えない
格安SIMではキャリアで利用できていたキャリアメールが使えません。
キャリアメールを使っていた場合は、フリーメールを登録することで対応できますが、友人にメールアドレスの変更を伝えたり、インターネットサービスの登録メールアドレスを変更する手続きが必要です。
一部の格安SIMはメールアドレスを付与しているため、これらの格安SIMを選んでも良いでしょう。
しかしメール変更を伝えたり、各種サービスのメールアドレス変更などは必要です。
初期設定を自分で行わなければいけない
格安SIMの多くは、SIMカードの装着やインターネット設定などを自分で行わなければいけません。
キャリアの場合は店舗で店員が行ってくれますが、格安SIMはネットで注文するため、自分で行うことになります。
初期設定自体は簡単なものの、はじめての場合は戸惑う可能性があるため注意しましょう。
おすすめの人気格安SIM5選
おすすめの人気が高い格安SIMを5つ紹介していきます。
- UQモバイル
- Y!mobile
- mineo
- OCN モバイル ONE
- BIGLOBEモバイル
それぞれの格安SIMの月額料金や特徴をまとめていくためご覧ください。
UQモバイル
UQモバイルは通信速度が安定して速い格安SIMです。ほかの格安SIMと比べると店舗の数が多いため、店舗でサポートを受けたい人にもおすすめです。
UQモバイル | |
月額料金 | くりこしプランS+5G:1,628円 くりこしプランM+5G:2,728円 くりこしプランL+5G:3,828円 |
データ容量 | くりこしプランS+5G:3GB くりこしプランM+5G:15GB くりこしプランL+5G:25GB |
データ容量超過or節約モード時の速度 | くりこしプランS+5G:300kbps くりこしプランM+5G:1Mbps くりこしプランL+5G:1Mbps |
UQモバイルの月額料金は上記のとおりです。
最も安いプランはくりこしプランS+5Gですが、くりこしプランM~Lと比べると使えるデータ容量が大幅に少なかったり、節約モード時の速度が遅かったりします。
そのため、基本的には毎月15GB以上使えるくりこしプランM~Lを契約したい方におすすめです。
- 格安SIMの中でも通信速度が速い
- すべての時間帯で安定した通信速度が出る
- 店舗が多くサポートも受けやすい
UQモバイルには上記の特徴があります。格安SIMには分類されますが、キャリアとほとんど変わらない使い心地で、サポートも受けられるため初めて格安SIMを使う方も安心できるでしょう。
Y!mobile
Y!mobileは、2回線目以降の月額料金が大幅に割引される格安SIMです。家族全員で加入すると月額料金が安く抑えられるため、複数人で格安SIMに乗り換えたいときにおすすめです。
Y!mobile | |
月額料金 | シンプルS:2,178円 2回線目以降:990円 シンプルM:3,278円 2回線目以降:2,090円 シンプルL:4,158円 2回線目以降:2,970円 |
データ容量 | シンプルS:3GB シンプルM:15GB シンプルL:25GB |
データ容量超過or節約モード時の速度 | シンプルS:300kbps シンプルM:1Mbps シンプルL:1Mbps |
Y!mobileの月額料金は上記のとおりです。
1回線目の料金はUQモバイルより高くなりますが、2回線目以降は月額料金が大幅に割引されます。
- 通信速度が速い
- 混雑する時間帯がなく安定して使える
- 店舗でのサポートが受けられる
また、Y!mobileもUQモバイルと同じく、通信速度が速く店舗でのサポートが受けやすい特徴も持っています。
UQモバイルと変わらない使い心地となっているため、家族全員で格安SIMに乗り換えたいと考えている場合はY!mobileを選ぶとよいでしょう。
mineo
mineoは5G通信オプションが利用できる格安SIMです。月額料金もシンプルでわかりやすく、5G通信にも対応しているため幅広い人におすすめです。
mineo | |
月額料金 | 1GB:1,298円 5GB:1,518円 10GB:1,958円 20GB:2,178円 |
5G通信オプション | 220円 |
その他オプション | パケット放題Plus(速度制限時1.5Mbpsで利用可能)385円 ※10GBプラン以上は無料 |
mineoの月額料金は上記のとおりです。
わかりやすい料金プランとなっており、使い勝手を向上させる場合は各種オプションサービスへの加入が必要です。
ただし、10GBプラン以上であれば無料で加入できるオプションもあるため、使い方によっては安く抑えられる可能性があります。
- docomo、au、Softbank回線に対応
- 5G回線も利用できる
- 速度制限時の速度を速くできるオプションがある
mineoの特徴は上記になります。使い方やオプションサービスとの組み合わせによって、使い心地が変わってくるため、ご自身に最適なプランやオプションがある場合におすすめです。
OCN モバイル ONE
OCN モバイル ONEは、多くのスマホとのセット販売を行っている格安SIMです。新しいスマホとのセット販売を行っているため、スマホを買い替えたいときにおすすめです。
OCN モバイル ONE | |
月額料金 | 500MB:550円 1GB:770円 3GB:990円 6GB:1,320円 10GB:1,760円 |
かけ放題オプション | 10分:935円 トップ3かけ放題:935円 完全かけ放題:1,430円 |
OCN モバイル ONEの月額料金は上記のとおりです。
OCN モバイル ONEは、最も安い料金プランで550MBプランが用意されています。子どもに持たせる格安SIMとして使いたい場合、使いすぎを防止できるためおすすめです。
また、かけ放題オプションも複数用意されており、使い方に合わせて最適なかけ放題オプションを選べます。
- 格安スマホとのセット購入がお得
- docomoショップで契約できる
OCN モバイル ONEはdocomoショップでも契約できる格安SIMです。ネットからの手続きが不安な場合でも申し込みが可能なため、スタッフと相談しながら契約したい方も選びやすいでしょう。
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルは、YouTubeなどを視聴時にデータ容量が消費されないオプションが用意されています。YouTubeなどをよく使う人であれば、お得に使える可能性があるためおすすめです。
BIGLOBEモバイル | |
月額料金 | 1GB:1年目770円 以降1,078円 3GB:1年目770円 以降1,320円 6GB:1年目1,320円 以降1,870円 12GB:1年目3,190円 以降3,740円 20GB:1年目5,170円 以降5,720円 30GB:1年目7,645円 以降8,195円 |
エンタメフリー・オプション | 308円 |
BIGLOBEモバイルの月額料金は上記のとおりです。
1年目は月額料金が安く利用できるため、6GB程度のデータ容量が必要な方におすすめします。
- YouTube利用時にデータ容量が消費されない
- 1年間月額料金が安い
BIGLOBEモバイルでは、エンタメフリー・オプションというオプションサービスがあり、このオプションに加入することでYouTube視聴時のデータ容量が消費されなくなります。
YouTubeをたくさん視聴する方だと安い料金プランが選べるため、動画視聴が多い方におすすめの格安SIMです。
格安SIMの選び方
格安SIMの選び方を紹介していきます。
- 通信回線を比較
- 月額料金を比較
- 通信速度を比較
- オプションを比較
ご自身が優先するポイントによって選び方は変わってくるため、それぞれご覧ください。
通信回線を比較
格安SIMは「docomo・au・Softbank」のいずれかの回線を使用しています。ご自身が使っているスマホや、住んでいる地域で繋がりやすい回線の格安SIMを選ぶと安定して使いやすいです。
ただしmineoなど、ひとつの格安SIMですべての回線を取り扱っていることがあります。すべての回線が選べる格安SIMだと使いやすいため、これらを選ぶこともおすすめです。
契約したい格安SIMが見つかったあとは、どこの回線を使っているのかも確認しておきましょう。
月額料金を比較
格安SIMはデータ容量ごとに月額料金が決まっています。
ですが格安SIMによってデータ容量ごとの月額料金が違うため、ご自身が毎月使うデータ容量を把握したあとは、契約したいデータ容量が最も安い格安SIMを探しましょう。
自分にあった月額料金の格安SIMを見つけるためには、あらかじめ毎月使っているデータ容量を把握しておかなければいけません。
毎月使っているデータ容量が10GBの方が、5GBの料金プランを選んでしまうとデータ容量が足らなくなるため、使い心地が悪く満足度も下がってしまいます。
そのため、事前に契約中のキャリアのマイページで毎月使っているデータ容量を把握しておきましょう。
通信速度を比較
格安SIMはベストエフォート方式を採用しています。
最大通信速度はどこの格安SIMも変わりませんが、実際に出る通信速度はそれぞれ異なるため、ユーザーの測定結果を参考に格安SIMを選びましょう。
プロバイダ | 下り平均通信速度 |
UQモバイル | 52.69Mbps |
Y!mobile | 64.88Mbps |
mineo | 38.32Mbps |
OCN モバイル ONE | 41.27Mbps |
BIGLOBEモバイル | 18.84Mbps |
(参考:みんなのネット回線速度)
この記事で紹介した格安SIMの通信速度は上記のとおりです。
速さだけで選ぶ場合はUQモバイル、Y!mobileの2社が安定して速くなっているため参考にしてください。
オプションを比較
格安SIMは各社提供しているオプションが異なります。
通話が多い人はかけ放題がある格安SIMを選んだり、SNSをたくさん使う人はSNSデータフリーがある格安SIMを選ぶとよいでしょう。
この記事で紹介したOCN モバイル ONEは、AmazonMUSICやSpotifyなどのミュージックアプリ利用時にデータが消費されません。
ほかにはBIGLOBEモバイルは、YouTubeやABEMAなどの動画アプリ利用時にデータが消費されないオプションが用意されています。
このようなオプションがある格安SIMを選ぶことで、月額料金が安いプランを選べることもあるため、選び方の1つとして覚えておきましょう。
キャリアから格安SIMに乗り換える方法をわかりやすく解説
キャリアから格安SIMに乗り換える方法をわかりやすく解説していきます。
- 契約する格安SIMと料金プランを決める
- スマホを買い換える場合は購入先を決める
- 電話番号を引き継ぐ場合はキャリアでMNP予約番号を発行する
- 格安SIMに申し込む
- 格安SIMから送られてきたSIMカードをスマホに挿入して初期設定を行う
それぞれわかりやすく解説していくため、1つずつご覧ください。
契約する格安SIMと料金プランを決める
まずは乗り換える格安SIMと、料金プランを決めましょう。ただし決めるだけで申し込みはもう少しあとから行ってください。
契約する格安SIMは、ご自身に必要なデータ容量やオプションなどを比較して選びましょう。
またどの料金プランを選ぶべきか把握するためにも、事前に毎月使っているデータ容量を調べてください。
スマホを買い換える場合は購入先を決める
今使っているスマホではなく新しいスマホを購入したい場合は、どこでスマホを購入するのか決めましょう。
スマホは格安SIMでもセット購入できるため、手軽に買い替えたい場合はセット購入がおすすめです。
ですが、ほしいスマホが決まっている場合はAmazonや家電量販店などでSIMフリーのスマホを購入してください。
セット購入の場合は格安SIMと同時に申し込めますが、SIMフリースマホを購入する場合は、格安SIMに申し込む前に購入しましょう。
電話番号を引き継ぐ場合はキャリアでMNP予約番号を発行する
今使っている電話番号のまま格安SIMに乗り換えたい場合は、契約中のキャリアでMNP予約番号を発行してください。
キャリア | MNP予約番号取得方法 |
docomo | dアカウント(24時間):dアカウント 公式ページ 電話(午前9時~午後8時):151 docomo shop(各店舗の営業時間内) |
au | My au(24時間):My auログインページ 電話(午前9時~午後8時):0077-75470 au shop(各店舗の営業時間内) |
Softbank | My Softbank(24時間):My Softbankログインページ 電話(午前9時~午後8時):*5533 Softbank shop(各店舗の営業時間内) |
キャリアごとのMNP予約番号発行方法は上記のとおりです。
格安SIMに申し込む前に発行する必要があるため、手順が前後しないように注意してください。
格安SIMに申し込む
買い替えるスマホの購入やMNP予約番号の発行が終わったあとは、乗り換えたい格安SIMに申し込みを行ってください。
格安SIMの申し込みには本人確認書類やクレジットカードが必要になるため、事前に準備しておくと申し込みがスムーズに行えます。
格安SIMから送られてきたSIMカードをスマホに挿入して初期設定を行う
格安SIMに申し込みを行ったあと数日でSIMカードやスマホなどが送られてきます。
格安SIMから荷物が送られてきたあとはSIMカードをスマホに挿入して、初期設定を行うと格安SIMへの移行は完了です。
ただし、初期設定は契約する格安SIMによって手順が若干異なります。
そのため同梱されている用紙を確認して設定を行ったり、WEBサイトを見ながら設定を行ってください。
格安SIMに乗り換えるときの注意点
格安SIMに乗り換えるときは、以下の注意点を知っておきましょう。
- 今使っているスマホを使う場合はSIMロック解除が必要になることがある
- かけ放題オプションをつけるとキャリアの格安プランより高くなることがある
それぞれ説明していくためご覧ください。
今使っているスマホを使う場合はSIMロック解除が必要になることがある
今キャリアで購入したスマホを使っているスマホのまま格安SIMに乗り換える場合は、SIMロック解除が必要になることがあります。
2021年10月以降にキャリアで購入したスマホはSIMロックがかけられていませんが、2021年10月以前に購入したスマホはSIMロックがかけられているため、SIMロック解除が必要です。
ただし、docomoで購入したスマホは、docomo回線のSIMカードならSIMロック解除の必要がありません。そのため、SIMロック解除が面倒な方は、現在使っているキャリアの回線を使っている格安SIMを選びましょう。
キャリア | SIMロック解除方法 |
docomo | 店舗手続き 電話手続き My docomo (店舗とインフォメーションセンターは3,300円の手数料が発生) |
au | 店舗手続き My au (店舗は3,300円の手数料が発生) |
Softbank | 店舗手続き My Softbank (店舗は3,300円の手数料が発生) |
キャリアごとのSIMロック解除方法は上記のとおりです。
若干の手間ではありますが、WEBから行ったほうが費用が抑えられるためSIMロック解除はWEBで行いましょう。
かけ放題オプションをつけるとキャリアの格安プランより高くなることがある
格安SIMはかけ放題オプションを提供していることがあります。しかし、かけ放題オプションをつけた場合、キャリアが提供している格安プランより料金が高額になることがあります。
キャリア | 内容 |
ahamo | 月額料金:2,970円 データ容量:20GB 5分かけ放題が含まれている |
povo | 基本料金:0円 3GB追加:990円(30日) 20GB追加:2,700円(30日) 5分かけ放題:550円(30日) 完全かけ放題:1,650円(30日) |
LINEMO | ミニプラン:990円(3GB) スマホプラン:2,728円(20GB) 5分かけ放題:550円 完全かけ放題:1,650円 |
かけ放題オプションも検討している場合は、上記のキャリアの格安プランと比較して選びましょう。
格安SIMに関するよくある質問
格安SIMに関するよくある質問に回答します。格安SIMとは何かより詳しく知りたい方は参考にしてください。
iPhoneも使える?
格安SIMでもiPhoneは使えます。
使えるiPhoneシリーズやスマホなどは、各格安SIMの動作確認ページで調べられるため、申し込み前に確認しておきましょう。
また、基本的に最新のiPhoneシリーズが発売されたあとは、対応するため安心してください。
格安SIMに電話番号は引き継げる?
現在使っている電話番号のまま格安SIMに乗り換えられます。
同じ電話番号のまま乗り換えたい場合はMNP(番号ポータビリティ)を使う必要があるため、キャリアでMNP予約番号を発行してください。
格安SIMに移行するときに電話帳は引き継げる?
格安SIMに移行するときでも電話帳は引き継げます。同じスマホを使い続ける場合は、とくに設定などを行う必要もありません。
スマホ本体を買い換える場合は、電話帳をSDカードやクラウドサービスに移行して、新しいスマホでデータをダウンロードするなどの手順が必要です。
格安SIMに移行しても今使っているアプリは使える?
アプリはスマホ本体にインストールされているため、格安SIMに移行してもアプリは使えます。
スマホ本体を買い換える場合は、アプリ内のデータ移行が必要になるものの、アプリ側で設定さえ行えば利用できます。ゲームアプリやLINEのトーク履歴なども引き継げるため安心してください。
格安SIMに乗り換えて毎月の支払いを抑えよう!
この記事では格安SIMとは何なのかわかりやすく説明してきました。
格安SIMとは、その名のとおり月額料金が「格安」のSIMカードのことです。
毎月使っているデータ容量が少ない人ほど、格安SIMに乗り換えると月額料金が安く抑えられるため、まずは毎月自分が使っているデータ容量を調べてみましょう。
自宅で光回線などを契約している場合、思っていたよりデータ容量を使っていないことも多いです。
また格安SIMは、ご自身の使い方や何を優先して選ぶのかでおすすめは変わってきます。
この記事で紹介した選び方を参考にして、ご自身にあった格安SIMを見つけてください。