「格安SIMにSMSって必要なの?」「SMSってほとんど使わないから格安SIMで付けなくて良いかな」
このような考えをお持ちの人は多いのではないでしょうか。
5年以上前はSMSを使う機会が多かったため、SMSを付けないなんて選択肢は一般的ではありませんでした。
ですが2021年現在は、LINEなどのチャットアプリが普及したことによって、SMSを使っていない人も非常に増えてきています。
しかし、2021年現在になったからこそ格安SIMにはSMSを付けるべきです。
この記事では、なぜSMS機能を付けたほうが良いのか、SMSを使う用途はあるのかなどを説明していくため、SMS機能を付けるか迷っている人は参考にしてください。
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格安SIMにSMS機能が必要な理由
格安SIMにSMS機能が必要な理由は以下の5つです。
- 2段階認証でSMSを使う機会が多い
- アプリ不要でメッセージが送受信できる
- LTE通信が快適に行える
- 位置情報サービスが使いやすくなる
- バッテリーが長時間持つ
理由を詳しく説明していくので、1つずつ見ていきましょう。
①2段階認証でSMSを使う機会が多い
近年は2段階認証を設定する機会が増えていますが、2段階認証の利用にSMSを使うアプリは非常に多いです。
2段階認証を設定しておかないと、登録したサービスやアプリが乗っ取られる可能性が高まるため2段階認証が推奨されています。
筆者もNetflixやInstagramを乗っ取られそうになった経験がありますが、2段階認証を設定したため乗っ取られずに済んだことがあります。
クレジットカードを登録するネットサービスのアカウントが乗っ取られてしまうと、クレジットカード情報まで盗まれてしまうため乗っ取り対策は非常に大切です。
この2段階認証が利用できなくなるだけで、格安SIMの使い勝手だけでなく、インターネットの使い勝手が悪くなる可能性が高いため、SMS機能は必要です。
またTwitterやGメールなどは、アカウント作成時にSMS機能が必要になります。一時期はSMS機能は不要だと考える人が増えていましたが、アカウント作成や2段階認証など、インターネットで気軽に行える本人確認として使われる機会が増えてきています。
SMS機能がないほうが月額料金は抑えられますが、インターネット全般の使い勝手が悪くなる可能性がありますし、アカウント乗っ取りのリスクも高まるため、SMS機能は付けるべきです。
②アプリ不要でメッセージが送受信できる
近年はLINEでのやり取りが増えてきていますが、LINEはお互いにLINEアカウントを作成しなければいけません。SMSであれば、初期状態からインストールされているため、アプリのインストールやアカウントを作成する必要がありません。
スマホを持っていない高齢者などはLINEを知らないことも多く、SMS機能があったほうがやり取りしやすいです。
またガラケーもLINE自体は使えますが、スマホ版のLINEとは異なり使い勝手がかなり悪いため、ガラケー使用者とのやり取りが多い場合もSMSのほうが便利です。
③LTE通信が快適に行える
SMS機能が搭載されていない場合、データ通信電波しか繋がらないため、電波に繋がりにくいケースがあります。
LTE通信が行えない場合は、通信速度が遅くなったりインターネットに繋がらなくなったりすることがあるため、スマホの使い勝手が非常に悪くなってしまいます。
自宅でスマホを使う場合は、光回線やポケットWiFiさえ契約していれば問題ありませんが、格安SIMしか契約しない場合は繋がりやすくしておいたほうが安全です。
④位置情報サービスが使いやすくなる
SMS機能が搭載されていない場合は、基地局・自身の位置・人工衛星の3つが上手に繋がらないため連携がうまくいきにくいです。
連携がうまくいきにくいだけで、使えないわけではありませんが、繋がるまでに時間がかかってしまうため、地図アプリの読み込みが遅くなったり、位置情報が若干ずれやすくなったりしてしまいます。
位置情報サービスはグーグルマップだけでなくUber Eatsなどでも利用するため、これらのサービスを普段から使う人はSMS機能があったほうが良いです。
⑤バッテリーが長時間持つ
SMS機能がない場合、データ通信電波にしか繋がりません。しかしスマホは常に電波に接続しようとするため、データ通信電波が届かないエリアに行くと、電波に接続しようとしてバッテリーを消費してしまいます。
SMS機能がついている場合は、データ通信電波と音声通信電波に繋がり圏外になりにくいため、バッテリーが長時間持ちます。
外出時間が長い人は、SMS機能ありのSIMから、SMS機能なしのSIMになるだけでバッテリー持ちが悪くなる可能性があるため、SMS機能はあったほうが安心です。
格安SIMでSMSを使う方法
格安SIMでSMSを使う方法は「SMS付きデータ通信SIMの契約」か「音声通話SIMの契約」の2つです。
SMS付きデータ通信SIMと音声通話SIMでは、できることが異なるためそれぞれの特徴を知っておきましょう。
SMS付きデータ通信SIMの契約
SMS付きデータ通信SIMは、データ通信SIMにSMS機能が搭載されたものを言います。
電話番号自体は発行されるものの、電話機能を持たないため電話番号を用いた通話は不可能です。
通話自体は不要でないもののSMS機能が必要な人に良い料金プランです。ただしデータ通信SIMより月額料金は若干高くなってしまいますし、格安SIMによっては音声通話SIMと同じ月額料金になることも多いです。
そのため、わざわざSMS付きデータ通信SIMを契約する必要はほとんどありません。どうしても電話機能が不要な人のみSMS機能付きデータ通信を選びましょう。
音声通話SIMの契約
音声通話SIMは、電話とデータ通信のどちらも行えるSIMカードのことです。電話番号が発行されるため、電話番号を使った通話も行えます。
電話番号が発行されているため、当然SMS機能も利用可能です。また、SMS機能付きデータ通信SIMと同じ月額料金に設定されていることが多いため、格安SIMにSMS機能を付ける場合は音声通話SIMを選んだほうがコスパは良くなります。
SMSが使えるおすすめの格安SIM
ここからは、SMS機能が使えるおすすめの格安SIMを紹介します。
- UQモバイル
- Y!mobile
- mineo
それぞれの料金プランや特徴などを紹介していくので、SMS機能を付けたい人はご覧ください。
UQモバイル
UQモバイルは、通信品質・通話品質のどちらも優れているため、SMS機能付きの格安SIMを探している人におすすめです。
UQモバイル | 内容 |
月額料金 | くりこしプランS(3GB):1,628円(通常)990円(でんきセット割適用) くりこしプランM(15GB):2,728円(通常)2,090円(でんきセット割適用) くりこしプランL(25GB):3,828円(通常)2,970円(でんきセット割適用) |
SMS送信料 | 3.3~33円 ※機種により最大全角670文字まで送信できます。ただし、134文字までは2通分、それ以降は67文字ごとに1通分の送信料がかかり最大で33円発生します。 |
使用回線 | au |
平均通信速度 | 平均ダウンロード速度: 44.56Mbps 平均アップロード速度: 8.71Mbps |
その他オプション | 国内通話10分かけ放題:770円 国内通話かけ放題:1,870円 |
通信速度参照:みんなのネット回線速度
UQモバイルは音声通話SIMのみ提供している格安SIMです。音声通話SIMのため、SMS機能もしっかりと使えるので安心してください。
3GBまでのデータ容量なら月額1,628円で利用できるUQモバイルは、でんきセット割を適用することで、さらに料金を安く抑えられます。
でんきセット割はUQでんき・auでんきのどちらかに、新規加入・利用中の人に適用される割引サービスで、毎月638~858円割引されます。でんきセット割を利用することで、さらにお得に利用できるため、UQモバイルに乗り換えつつ電気会社も変更できる人におすすめです。
Y!mobile
Y!mobileは家族で契約したときのセット割引がお得のため、家族全員で格安SIMに乗り換えたい人におすすめです。
Y!mobile | 内容 |
月額料金 | シンプルS(3GB):2,178円(1回線目)990円(2回線目以降) シンプルM(15GB):3,278円(1回線目)2,090円(2回線目以降) シンプルL(25GB):3,278円(1回線目)2,970円(2回線目以降) |
SMS送信料 | 送信文字数に応じて1回あたり3.3~33円 |
使用回線 | Softbank |
平均通信速度 | 平均ダウンロード速度: 57.73Mbps 平均アップロード速度: 13.78Mbps |
その他オプション | だれとでも定額:月額770円(10分以内の通話が無料) スーパーだれとでも定額:月額1,870円(制限なしのかけ放題) |
通信速度参照:みんなのネット回線速度
Y!mobileも先ほど紹介したUQモバイルと同じく、音声通話SIMのみ提供している格安SIMです。通話品質・通信品質ともに優れた格安SIMのため、キャリア時の使い心地を求める人にもおすすめします。
料金プランもUQモバイルと似ていますが、Y!mobileは電気会社とのセット割引ではなく、2回線目以降の月額料金が割引されるサービスとなっています。
そのため家族全員でSMS機能付きの格安SIMに乗り換えたいときは、Y!mobileがおすすめです。
mineo
mineoは、au回線を選んだ場合、SMS機能が無料で使える格安SIMです。Dプラン(docomo回線)Sプラン(Softbank回線)はそれぞれ132円と198円が発生してしまいますが、au回線を契約したい人であればおすすめです。
mineo | 音声通話SIM | データ通信SIM |
月額料金 | 1GB:1,298円 5GB:1,518円 10GB:1,958円 20GB:2,178円 |
1GB:880円 5GB:1,265円 10GB:1,705円 20GB:1,925円 |
SMS機能 | 無料 | Aプラン:無料(au回線) Dプラン:132円(docomo回線) Sプラン:198円(Softbank回線) |
SMS送信料 | 3~33円 ※文字数によって料金が異なる |
|
使用回線 | au docomo Softbank |
|
平均通信速度 | 平均ダウンロード速度: 35.07Mbps 平均アップロード速度: 8.33Mbps |
|
その他オプション | 5G通信オプション:月額220円 10分かけ放題オプション:月額935円 |
通信速度参照:みんなのネット回線速度
mineoはここまで紹介したUQモバイル・Y!mobileとは異なり、データ通信SIMを提供しています。
データ通信SIMのため、音声通話SIMより月額料金が安く抑えられており、UQモバイルやY!mobileより負担額を抑えたい人におすすめです。
ただしmineoは、SMS機能は別途オプションで契約しないと利用できません。またAプラン(au回線)以外のプランでSMS機能オプションを申し込むと、オプション料金132~198円が発生してしまいます。
そのため、音声通話SIMやUQモバイル・Y!mobileより料金を抑えて契約したい場合は、mineoのデータSIMでAプランを選びましょう。
格安SIMでSMSが送れなくなる理由
格安SIMに乗り換えてSMSを送ろうとしたところ、送れなくなって困った経験があるかもしれません。
そこでここからは格安SIMでSMSが送れなくなる理由を説明します。
困った経験がある人も、これから格安SIMを契約する人も、SMSが送れなくなる理由を知っておくことで、未然に防げるため見ていきましょう。
文字数の超過
SMSは全角670文字、半角数字1,530文字しか送信できないため、長文を送信しようとしている場合は送れません。
不要な文章が見つかった場合は、削除してから再度送信を試すことで改善される可能性があります。
電波が繋がっていない・悪い
SMSは電波が繋がっていないときや電波の繋がりが悪いときは送れないことがあります。
場所を移動したり、時間を置いてから送り直すと改善する可能性が高いため、電波の影響だと考えられる場合は、少し時間を置いてみましょう。
SMS付きプランを契約していない
格安SIMを契約している場合、SMS機能付きプランを契約していない可能性があります。ご自身の場合はSMS付きプランを契約しているかどうか覚えているでしょうが、SMSは送信者だけでなく受信者側にも必要な機能です。
つまり自身がSMS付きプランを契約していても、SMSを送る相手がSMS機能を付けていない場合は送れないのです。
文字数の超過や電波が原因でない場合は、お互いのSMS機能の契約状況を一度確認してみてください。
格安SIMとSMSに関するよくある質問
ここからは格安SIMとSMSに関するよくある質問に回答していきます。
ここまでの記事を読んでわからないことがある人や、SMSについて詳しく知りたい人はご覧ください。
SMSって何?
SMSとはショートメールサービスの略称で、短いテキストメッセージのやり取りに使用します。
似た言葉にSNSがありますが、SNSはソーシャルネットワーキングサービスの略称でまったく違う言葉です。ついつい、SMSとSNSを言い間違えてしまうことも多いため、この機会に覚えてしまいましょう。
また、SMSは電話番号さえ知っていればやり取りできるため、LINEを交換する手間やメールアドレス交換の手間が省けます。
ガラケー利用者や高齢者などは、LINEよりSMSを使うケースが多いため、使える状況にしておいたほうがコミュニケーション面でも便利です。
SMS機能は料金が発生する?
SMSを送信する場合は1通あたり3.3~33円の料金が発生します。また、契約する格安SIMやプランによっては、SMS機能をつけるために月額料金が発生することもあります。
ただし、SMSは受信時には料金が発生しません。
- SMS機能:格安SIMによって月額料金が高くなるor有料オプションの加入が必要
- SMS送信:3.3~33円の料金が発生
- SMS受信:無料
SMS機能を付けるときとSMSを送信するときは料金が発生して、SMSを受信するときは無料だと覚えておきましょう。
格安SIMはSMS機能をつけたほうが便利で安全!
この記事では格安SIMにSMS機能をつけるべきなのか、SMS機能がある格安SIMのおすすめなどを紹介してきました。
年々コミュニケーションツールとしての利用が減ってきているSMSですが、2021年ではコミュニケーションツールではなく、2段階認証などのセキュリティ対策や、インターネットサービスの本人確認方法として使われる機会が増えてきています。
格安SIMを検討するほどインターネットに詳しい人であれば、2段階認証が必要になる機会や、インターネットサービスの登録などを行う機会が多いと考えられるため、SMS機能は付けるべきです。
この記事で紹介したUQモバイル・Y!mobile・mineoであれば、SMS機能を安く利用できるため、乗り換えの際の参考にしてください。