外出先でWiFiを使いたいならモバイルルーターがおすすめです。
しかしモバイルルーターには種類が多いため「どれを選べば良いかわからない」と迷う人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、「無制限系」「大容量系」「短期間利用」など用途に分けて考えると選びやすくなります。
この記事ではモバイルルーターのメリット・デメリット、自分にぴったりなモバイルルーターの選び方を紹介します。
自分にとって一番お得で便利なモバイルルーターを契約したい方はぜひ参考にしてください。
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モバイルルーターとは?ポケットWiFiとの違いについて
まずはモバイルルーターとポケットWiFiの違いについて解説します。
「モバイルルーター」とは持ち運び可能な小型WiFiルーターのことを指しますが、一方で「ポケットWiFi」とはソフトバンクのサブブランドであるY!mobileが提供するモバイルルーターのサービス名です。
2009年からサービスが提供されているY!mobileの正式なサービス名称は「Pocket WiFi」(英語表記)で、モバイルルーターの中でも知名度が比較的高いサービスです。
Pocket WiFiという名称が普及したため、携帯可能なルーターは総称して「ポケットWiFi」と呼ばれることもあります。
つまり、「モバイルルーター」と「ポケットWiFi」はほぼ同じ意味として使われることがあるということです。
なお、この記事内ではY!mobileのモバイルルーターを「Pocket WiFi」と表記し、「モバイルルーター」と「ポケットWiFi」は両方とも携帯可能なルーター全般のことを指す言葉として表記します。
ポケットWiFi・モバイルルーターのメリット
モバイルルーター(ポケットWiFi)を契約し、使用するメリットとしては下記のようなものが挙げられます。
- 外出先にも持ち運べてWiFiが使える
- 無制限プランもありネットが使い放題
- 工事なしで即日利用も可能
- プロバイダが多く選択肢が豊富
それぞれのメリットについて、詳しく紹介します。
外出先にも持ち運べてWiFiが使える
1つ目のメリットは、外出先でもWiFiが使える点です。
モバイルルーターの大きなメリットは、スマホくらいの大きさで持ち歩き可能な点でしょう。
バッグやポケットに入れて持ち運ぶことができ、電源を入れるだけでWiFiに繋がるため、電波が届く場所であればキャンプなどのアウトドア中にでも利用できます。
無料WiFiが提供されていないカフェや公共施設、移動中や旅行先などさまざまな場所でWiFi通信したい方におすすめです。
無制限プランもありネットが使い放題
2つ目のメリットは、データ容量無制限のモバイルルーターがある点です。
モバイルルーターのサービスを提供している会社は複数ありますが、データ容量に上限が決められたサービスのほか、データ容量無制限のプランを提供しているサービスもあります。
データ容量無制限がプランがあるサービスとは、UQ WiMAXが提供元である「WiMAX(ワイマックス)」というサービスです。
無制限プランでは実質WiFiが無制限使い放題なので、データ容量を気にせず使用したい方におすすめです。
ただし、後述しますがデータ容量無制限のプランでも、一定の条件を満たすと速度制限がかかるルールがあることは覚えておきましょう。
工事なしで即日利用も可能
3つ目のメリットは、工事なしでWiFiを使い始められる点です。
モバイルルーターは光回線のように開通工事などが必要なく、ルーターの電源をオンにすればすぐにWiFiが使えるようになります。
ネットで契約した場合は自宅にモバイルルーターが届いた日から使えるようになるほか、店舗で契約した場合、モバイルルーター在庫があればその場でモバイルルーターを受け取れるため即日中に利用可能です。
プロバイダが多く選択肢が豊富
4つ目のメリットは、契約できるプロバイダが多く選択肢が豊富な点です。
モバイルルーターを提供している会社は複数あり、会社によってプランや料金、契約期間がさまざまです。
- 「短期間だけ利用したい」
- 「長期間利用するので、お得な特典付きのプロバイダと契約したい」
- 「データ容量無制限で利用したい」
- 「データ容量に制限があっても良いので月額料金を抑えたい」
- 「5G回線に対応したものを使いたい」
など、さまざまなニーズに合わせてプロバイダを選ぶことができるでしょう。
おすすめのプロバイダは後述しているので、モバイルルーターの契約を検討している方は参考にしてください。
ポケットWiFi・モバイルルーターのデメリット
メリットを紹介しましたが、一方でモバイルルーター(ポケットWiFi)のデメリットには下記のようなものがあります。
- 無制限プランでも速度制限のルールがある
- 通信速度は光回線と比べて遅め
- 長時間利用は充電が必要になる
それぞれについて以下で詳しく紹介します。
無制限プランでも速度制限のルールがある
1つ目のデメリットは、無制限プランであっても一定のルールの下で速度制限がかかる可能性がある点です。
基本的にデータ容量に上限がない無制限プランを提供しているのは「WiMAX」です。
しかし、WiMAXの無制限プランには「直近3日間に通信量合計15GB以上で1Mbpsに制限」というルールが定められているため注意しましょう。
なお、2022年3月時点で光回線のように速度制限もなく無制限にWiFiが使えるサービスはありません。
WiMAXのようにルール付きのデータ容量無制限プランか、一定のデータ容量上限に達すると速度制限がかかるプランのみです。
そのため「長時間のオンラインゲームをしたい」という方には向いていないでしょう。
通信速度は光回線と比べて遅め
2つ目のデメリットは、通信速度が光回線に比べて遅めな点です。
「みんなのネット回線速度(みんそく)」を参照にしてモバイルルーター全般と光回線全般の平均通信速度を比較すると下記のとおりです。
※2022年3月時点、直近3ヶ月の平均速度
回線 | Ping | 下り | 上り |
モバイルルーター | 86.0ms | 38.8Mbps | 11.1Mbps |
光回線 | 27.2ms | 322.7Mbps | 248.6Mbps |
モバイルルーターでもオンラインゲームができないことはありません。
しかし、重いデータ通信が必要になるものや、格闘ゲーム系やFPS系などオンライン対戦ゲームにてレスポンス速度(Ping)が必要になるものは向いていません。
前述の通信速度のルールがあるという点も踏まえると、オンラインゲーム目的であれば光回線の方がおすすめです。
長時間利用は充電が必要になる
3つ目のデメリットは、モバイルルーターが充電式である点です。
ホームルーターや光回線であればモデムやルーターをコンセントに繋ぎっぱなしにしておくため、電源がいきなり切れるということは考にづらいでしょう。
一方でモバイルルーターはスマホのようにバッテリー式です。
特に外出中に長時間使用する場合や、日を跨いで使用する場合には充電ケーブルを持ち歩く必要があります。
なおコンセントがあればどこでも充電できるため、コンセント利用可能なカフェなどでも充電できます。
ポケットWiFi・モバイルルーターの選び方
モバイルルーター(ポケットWiFi)には複数のサービスがありますが、選ぶ際には下記の点に注目しましょう。
- 料金・キャンペーンで選ぶ
- 契約期間で選ぶ
- データ容量で選ぶ
- 通信速度で選ぶ
- サービス提供エリアで選ぶ
それぞれについて詳しく紹介します。
料金・キャンペーンで選ぶ
1つ目のポイントは、料金やキャンペーンです。
モバイルルーターの月額料金はサービス提供会社(プロバイダ)やプランによって異なります。
特にモバイルルーターで多いのは「初月〜数ヶ月目までは安いが、徐々に月額料金が高くなっていく」というケースです。
そのため、実際に契約する際には月額料金について詳しくチェックしておくことをおすすめします。
また、初回入会キャンペーンや特典を含めると、月額料金だけでの比較ではわからない「実質料金」も見えてきます。
キャンペーンや特典、月額料金を含めたお得なモバイルルーターは後述しているので、お得に契約したい方は参考にしてください。
契約期間で選ぶ
2つ目のポイントは、契約期間です。
モバイルルーターにはそれぞれ契約期間が設定されており、契約期間中に解約すると高額な違約金が発生することがあるため注意しましょう。
中には契約期間が設定されていない場合や「契約期間なし」というプランもありますが、基本的に月額料金が高めです。
単身赴任などで一時的にWiFiが必要になり、短期契約したい方は契約期間なしのプロバイダやプランを選びましょう。
一方で、長期的に利用するつもりであれば2〜3年の契約期間があるプロバイダやプランを選んだ方がお得になる可能性が高いです。
データ容量で選ぶ
3つ目のポイントは、データ容量です。
モバイルルーターはプロバイダによって30GBプラン、50GBプラン、100GBプランといったひと月の上限が決められたプランがあるほか、前述したWiMAXのようにデータ容量無制限のプランなどがあります。
基本的にデータ容量が多くなるほど月額料金は高くなる傾向にあるため、まずは自分が必要となるひと月あたりのデータ容量を理解しましょう。
自分が必要となるデータ容量を知っておくと、プロバイダやサービスも選びやすくなります。
通信速度で選ぶ
4つ目のポイントは、通信速度です。
モバイルルーターの通信速度は提供されているプロバイダの回線ごとに異なります。
また、通信速度の理論上の最大値はルーターの端末スペックによっても異なる点に注意しましょう。
例えば、同じサービスでも古い機種のルーターを使っていると、速度が遅くなる場合があります。
最近では5G回線対応のサービスも出てきていますが、5G回線を利用したい場合には5G回線対応のルーターである必要があります。
通信速度が安定して速いプロバイダや、それぞれの平均速度は後述しているので参考にしてください。
サービス提供エリアで選ぶ
5つ目のポイントは、回線が利用できるサービス提供エリアの広さです。
モバイルルーターはそれぞれ回線が利用できるエリア(サービス提供エリア)が異なります。
そのため、もし契約したいサービスがあっても、まずは自宅や自分がよく利用するエリアがサービス提供エリアかどうかをチェックしましょう。
各社のサービス提供エリアは公式サイトでチェックできるようになっています。
おすすめのモバイルルーター(端末)を比較
続いて、各社で契約できるおすすめモバイルルーターを紹介します。
購入もしくはレンタルできるモバイルルーターは在庫の状況によって異なる点に注意しましょう。
各社購入・レンタルできるモバイルルーター端末が1〜3台ほど用意されていますが、各社ごとのおすすめモバイルルーターは下記のとおりです。
ルーター端末 | 回線 | 最大通信速度 | 連続通信時間 | 重量 |
Speed Wi-Fi 5G X11 (WiMAX) |
・au 5G(Sub6) ・4G LTE ・WiMAX 2+ |
・下り:2.7Gbps ・上り:183Mbps |
・ノーマルモード:約8時間10分 ・エコモード:約9時間30分 |
約174g |
Rakuten WiFi Pocket 2C (Rakuten WiFi Pocket) |
・Rakuten 4G LTE ・au 4GLTE |
・下り:150Mbps ・上り:50Mbps |
約10時間 | 約107g |
U3 (MUGEN WiFi) |
・ドコモ ・au ・ソフトバンク ※クラウドSIM |
・下り:150Mbps ・上り:50Mbps |
約12時間 | 約149g |
U2s (AiR-WiFi) |
・ドコモ ・au ・ソフトバンク ※クラウドSIM |
・下り:150Mbps ・上り:50Mbps |
約13時間 | 約125g |
Pocket WiFi 5G A102ZT (Y!mobile) |
・Softbank 5G ・4G LTE |
・下り:2.4Gbps ・上り:110Mbps |
・5G:約5時間 ・4G LTE: 約9時間 |
約240g |
上記のように、2022年3月時点では5Gに対応しているモバイルルーターと、そうでないモバイルルーターに分かれています。
5G対応端末が欲しい場合には「WiMAX」、4Gで問題ない場合はRakuten WiFi PocketやMUGEN WiFiなどがおすすめです。
ただし端末スペックとともに大切なのは月額料金や特典、契約期間などのサービス内容です。
次の項目でおすすめのモバイルルータープロバイダを紹介するので、契約を検討している方は参考にしてください。
無制限系おすすめのポケットWiFi・モバイルルーター3選
もし無制限プランのモバイルルーターを探しているのであれば、おすすめは「WiMAX」一択です。
WiMAXにはプロバイダが複数ありますが、使用している回線はすべて同じなため通信の品質はどのプロバイダを選んでも違いはほとんどありません。
ただし、5Gが不要という方であれば「Rakuten WiFi Pocket」も良いでしょう。
- GMOとくとくBB WiMAX
- Broad WiMAX
- Rakuten WiFi Pocket
上記の3社の特徴について詳しく紹介します。
GMOとくとくBB WiMAX
1つ目はGMOとくとくBB WiMAXで、特徴は下記のとおりです。
- 高額なキャッシュバック特典がある
- 特典で端末代金が0円
- 3年契約は月額料金がずっと割引
GMOとくとくBB WiMAXは、WiMAXのプロバイダの中でもキャッシュバック特典が高額なプロバイダです。
さらに通常料金21,780円の端末代が特典により無料になるため、契約がしやすい点も特徴的です。
1〜36ヶ月間は割引が適用されますが、3年契約であれば37ヶ月以降も月額料金5,302円から4,444円に割り引かれたままで使用できます。
通信速度が速いと評判のWiMAXが気になっている方は、まずGMOとくとくBB WiMAXを検討してみましょう。
項目 | 内容 |
契約期間 | 3年間 |
月額基本料金 | 1〜2ヶ月目:2,079円 3〜36ヶ月目以降:4,389円 37ヶ月目以降:4,444円 |
端末代金 | 0円 |
初期費用 (事務手数料) |
3,300円 |
契約解除料 | 1~12ヶ月以内:20,900円 13~24ヶ月以内:15,400円 25ヶ月目以降:10,450円 |
速度制限の条件 | 直近3日間に通信量合計15GB以上で1Mbpsに制限 |
Broad WiMAX
2つ目はBroad WiMAXで、特徴は下記のとおりです。
- 1〜36ヶ月目の月額料金が業界トップクラスの安さ
- 初期費用20,743円は特典で無料にできる
- 乗り換えの場合違約金最大19,000円負担
Broad WiMAXもGMOとくとくBB WiMAXと同じくWiMAXプロバイダですが、GMOとくとくBB WiMAXに比べると36ヶ月目までの月額料金は安めです。
ただし、キャッシュバック特典がないことと、初期費用として20,743円と端末代21,780円がかかる点には注意しましょう。
初期費用20,743円はオプション2つに加入することで無料にできますが、オプション料金によって月額料金が高額になる点にも注意が必要です。
しかし、オプション2つは契約後すぐに解約しても問題ないため「オプションに加入し、契約後すぐに解約して初期費用20,743円を無料にする」といった方法が可能です。
また、GMOとくとくBB WiMAXにはない特典として、乗り換えの際に他社で発生した違約金を最大19,000円負担してくれる特典があるので、乗り換えを検討している方はBroad WiMAXを検討してみましょう。
項目 | 内容 ※3年プランの場合 |
契約期間 | 3年間 |
月額基本料金 | 1〜2ヶ月目:2,090円 3〜36ヶ月目以降:3,894円 37ヶ月目以降:4,708円 |
端末代金 | 21,780円 |
初期費用 | 事務手数料:3,300円 初期費用:20,743円 |
契約解除料 | 12ヶ月以内:20,900円 13~24ヶ月以内:15,400円 25ヶ月目以降:10,450円 |
速度制限の条件 | 直近3日間に通信量合計15GB以上で1Mbpsに制限 |
Rakuten WiFi Pocket
3つ目はRakuten WiFi Pocketで、特徴は下記のとおりです。
- 初期費用0円、端末代1円で契約しやすい
- 楽天回線エリアであればデータ容量無制限
- 契約期間なしでいつでも解約できる
Rakuten WiFi Pocketは楽天モバイルが提供しているモバイルルーターで、楽天モバイルのSIMカード同様に使った分だけ月額料金が上がる従量課金性のモバイルルーターです。
最大は20GBの3,278円で、それ以上料金が高くなることはありません。
20GBを超えた場合でも、楽天回線あれば使い放題なので、実質3,278円でデータ容量無制限ということになります。
契約期間なし、初期費用0円、端末代は特典により1円と契約のハードルがとても低いため、試しにモバイルルーターを使ってみたい方におすすめです。
項目 | 内容 | |
契約期間 | なし | |
初期費用 | 0円 | |
端末代金 | 9,980円 ※特典により実質無料 |
|
月額基本料金 ※3カ月間無料特典あり |
〜1GB | 0円 |
〜3GB | 1,078円 | |
〜20GB | 2,178円 | |
20GB以上 | 3,278円 | |
速度制限 | 楽天回線 | 無制限で使い放題 |
パートナー回線(au) | 5GB/月まで (超過時の速度は1Mbps) |
|
キャッシュバック | なし | |
契約解除料 (解約月以外での解約) |
なし | |
速度制限の条件 | パートナー回線は5GB以上の利用で最大1Mbpsに制限 ※楽天回線は制限なし |
大容量系おすすめのポケットWiFi・モバイルルーター2選
データ容量について「無制限ほどは必要ないが、多めのデータ容量のモバイルルーターが欲しい」という方は下記の2つのいずれかがおすすめです。
- MUGEN WiFi
- AiR-WiFi
それぞれの料金や特徴について以下で詳しく紹介します。
MUGEN WiFi
1つ目はMUGEN WiFiで、特徴は下記のとおりです。
- 100GBという大容量
- 月額料金が3,178円と一定
- キャッシュバック特典あり
- 端末はレンタルのため代金は0円
- 30日間お試しキャンペーンあり
MUGEN WiFiは「クラウドSIM」というドコモ、au、ソフトバンクの回線の中から自動的に繋がりやすい回線を選んで接続するSIMを使ったモバイルルーターです。
月額料金が3,718円と一定でわかりやすい点や、端末代が0円な点はユーザーにとって魅力的なポイントのひとつでしょう。
注意点としては、端末はレンタルとなるため、解約の際に返却が必要なるという点です。
WiMAXのように無制限ほどは必要ないが、多めのデータ容量かつ月額料金を抑えながらモバイルルーターを使いたい方におすすめです。
項目 | 内容 |
契約期間 | 2年 |
初期費用(事務手数料) | 3,300円 |
端末代金 | 0円 |
月額基本料金 | 3,718円 |
キャッシュバック | 10,000円 ※2021年12月時点 |
契約解除料 (解約月以外での解約) |
初月~12ヶ月:9,900円 13~24ヶ月:5,500円 25ヶ月以降:0円 |
速度制限の条件 | プランの上限に達すると最大128Kbpsまでに速度制限 |
AiR-WiFi
2つ目はAiR-WiFiで特徴は下記のとおりです。
- 100GBという大容量
- 契約期間が1年と短め
- 30日間のお試しレンタルがある
AiR-WiFiはMUGEN WiFiのように100GBという大容量のモバイルルーターを提供しているサービスです。
MUGEN WiFiと同じくクラウドSIMを使用しており、どこでも繋がりやすいのも特徴のひとつといえます。
また、契約期間が1年な点と30日間のお試しレンタルがあるため、「1年の短期間だけ利用したい」という方や「モバイルルーターの使い心地を体験してみたい」という方におすすめのモバイルルーターです。
項目 | 内容 |
契約期間 | 1年 |
初期費用(事務手数料) | 3,300円 |
端末代金 | 0円 |
月額基本料金(100GBプラン) | サクっとプラン:3,278円 まるっとプラン:3,608円 らくらくプラン:3,377円 |
キャッシュバック | – |
契約解除料 (解約月以外での解約) |
30日間:無料 2〜12カ月目:7,700円 13カ月目以降:5,500円 |
速度制限の条件 | プランの上限に達すると最大128Kbpsまでに速度制限 |
おすすめのポケットWiFi・モバイルルーターを徹底比較
ここまで5つのモバイルルーターサービスを紹介しましたが、それぞれのサービスを下記のポイントに絞ってそれぞれ比較します。
- 月額料金・キャンペーンで比較
- 契約期間で比較
- 通信速度で比較
この比較を参考にして、自分にとって最もお得と感じるモバイルルーターを選んでみてください。
月額料金・キャンペーンで比較
まず、各社の月額料金と2022年3月時点の入会キャンペーンは下記のとおりです。
サービス名 | 月額料金 | 初期費用 | 端末代 | 特典・キャンペーン |
GMOとくとくBB WiMAX (3年プラン) |
1〜2ヶ月目:2,079円 3〜36ヶ月目以降:4,389円 37ヶ月目以降:4,444円 |
3,300円 | 21,780円 ※特典で無料 |
・端末代金0円 ・14,000円キャッシュバック |
Broad WiMAX (3年プラン) |
1〜2ヶ月目:2,090円 3〜36ヶ月目以降:3,894円 37ヶ月目以降:4,708円 |
・3,300円 ・20,743円 ※特典で無料 |
21,780円 | ・初期費用20,743円無料特典 ※条件あり |
Rakuten WiFi Pocket | 最大3,278円 | 0円 | 1円 | ・楽天ポイント5,000pt |
MUGEN WiFi | 3,718円 | 3,300円 | 0円 ※購入ではなくレンタルのため |
・10,000円キャッシュバック |
AiR-WiFi (サクっとプラン) |
3,278円 | 3,300円 | 0円 ※購入ではなくレンタルのため |
– |
各社ではそれぞれ契約期間が異なるため、実質料金を比較するために条件を下記のとおりに揃えます。
- 3年間(36ヶ月)利用
- 初期費用と端末代を含む
- 特典・キャンペーンはすべて適用
- Rakuten WiFi Pocketは毎月20GB以上利用する
上記の条件で「(月額料金×3年(36ヶ月)-キャッシュバック特典+初期費用)÷36」で計算すると、下記の結果となります。
サービス名 | 実質料金 | ひと月あたりの料金 |
GMOとくとくBB WiMAX (3年プラン) |
142,684円 | 3,963円 |
Broad WiMAX (3年プラン) |
157,476円 | 4,374円 |
Rakuten WiFi Pocket | 113,044円 | 3,140円 |
MUGEN WiFi | 127,148円 | 3,531円 |
AiR-WiFi (サクっとプラン) |
121,308円 | 3,369円 |
上記のとおり、月額料金だけではなく実質料金を計算して比較すると、どのモバイルルーターがお得かがわかります。
もちろん上記の料金から選んでも良いのですが、後述する契約期間や通信速度の快適さなども踏まえて選ぶことをおすすめします。
契約期間で比較
各社の契約期間と、契約期間中の解約による違約金は下記のとおりです。
サービス名 | 契約期間 | 違約金 |
GMOとくとくBB WiMAX | 3年 | 1~12ヶ月以内:20,900円 13~24ヶ月以内:15,400円 25ヶ月目以降:10,450円 |
Broad WiMAX | 3年/2年/契約期間なし | 12ヶ月以内:20,900円 13~24ヶ月以内:15,400円 25ヶ月目以降:10,450円 ※3年契約の場合 |
Rakuten WiFi Pocket | 契約期間なし | – |
MUGEN WiFi | 2年 | 初月~12ヶ月:9,900円 13~24ヶ月:5,500円 25ヶ月以降:0円 |
AiR-WiFi (サクっとプラン) |
1年 | 30日間:無料 2〜12カ月目:7,700円 13カ月目以降:5,500円 |
上記のとおり、Rakuten WiFi Pocket以外は契約期間が定められており、契約期間中に解約すると違約金が発生するので注意しましょう。
Broad WiMAXは3年、2年、契約期間なし、というプランから選べますが、契約期間による縛りが緩いほど月額料金が高くなります。
基本的に数ヶ月の短期契約であればいつ解約してもOKなRakuten WiFi Pocketがおすすめ、長期契約であればお得なキャンペーンなどが適用できるGMOとくとくBB WiMAXなどがおすすめです。
通信速度で比較
最後に通信速度での比較です。
それぞれの平均速度をみんなのネット回線速度(みんそく)を参照にして紹介すると下記のとおりです。
※2022年3月時点、直近3ヶ月の平均速度
サービス名 | Ping | 下り | 上り |
GMOとくとくBB WiMAX 端末:Speed Wi-Fi 5G X11 |
72.38ms | 56.91Mbps | 8.33Mbps |
Broad WiMAX 端末:Speed Wi-Fi 5G X11 |
66.58ms | 43.41Mbps | 10.08Mbps |
Rakuten WiFi Pocket | 46.47ms | 21.21Mbps | 16.3Mbps |
MUGEN WiFi | 51.33ms | 12.26Mbps | 8.71Mbps |
AiR-WiFi | 56.99ms | 21.57Mbps | 12.72Mbps |
上記のように、通信速度では圧倒的にGMOとくとくBB WiMAXとBroad WiMAX、つまり「WiMAX回線」が速いことがわかります。
通信速度の品質を求めるのであれば、WiMAXのプロバイダから選ぶと良いでしょう。
ポケットWiFi・モバイルルーター契約時の注意点
最後にモバイルルーター(ポケットWiFi)を契約するにあたっての注意点を紹介します。
- 速度制限ルールに注意
- 途中解約時の違約金に注意
- 電波が届かないエリアでの使用に注意
- お得なキャンペーンは適用条件に注意
- 5Gプランは利用条件に注意
契約後に後悔しないように、契約する前にそれぞれの注意点について確認しておきましょう。
速度制限ルールに注意
1つ目の注意点は、モバイルルーターの速度制限についてです。
モバイルルーターにはそれぞれ速度制限のためのルールが設けられており、条件を満たすと通信速度が遅くなるのであらかじめ理解しておきましょう。
紹介した5社を例にして速度制限のルールを紹介すると下記のとおりです。
サービス名 | 速度制限の条件 |
GMOとくとくBB WiMAX | 直近3日間に通信量合計15GB以上で1Mbpsに制限 ※条件を満たした翌日18時〜2時の間に速度制限 |
Broad WiMAX | 直近3日間に通信量合計15GB以上で1Mbpsに制限 ※条件を満たした翌日18時〜2時の間に速度制限 |
Rakuten WiFi Pocket | パートナー回線は5GB以上の利用で最大1Mbpsに制限 ※制限は翌月始めに解除 ※楽天回線は制限なし |
MUGEN WiFi | プランの上限に達すると最大128Kbpsまでに速度制限 |
AiR-WiFi | プランの上限に達すると最大128Kbpsまでに速度制限 |
上記のように、MUGEN WiFiやAiR-WiFiは上限に達すると最大128Kbpsとなり、ほぼ使い物になりません。
データ容量無制限のプランがあるWiMAXやRakuten WiFi Pocketでも一定の条件で最大1Mbpsになります。
1MbpsであればYouTubeを標準画質で視聴できる程度なので、完全にWiFiが使えなくなるわけではありません。
いずれにしろ、2022年3月時点で完全無制限のモバイルルーターはない点は覚えておきましょう。
途中解約時の違約金に注意
2つ目の注意点は、途中解約による違約金についてです。
基本的に契約期間が定められているモバイルルーターは、途中解約による違約金が発生します。
もし解約をするのであれば、違約金が発生しない「契約更新月」のタイミングで解約しましょう。
なお、契約期間がないモバイルルーターもありますが、基本的に縛りなしのモバイルルーターは月額料金が高額になりやすい点にも注意が必要です。
電波が届かないエリアでの使用に注意
3つ目の注意点は、モバイルルーターは電波が届かない場所では使えないという点です。
モバイルルーターにはサービス提供エリアがあり、エリア外だとWiFiが使えません。
また、エリア内であっても電波が届きにくい場所では通信ができない可能性がある点に注意しましょう。
特に下記の場合には注意が必要です。
- 各社エリア判定で県外となるエリア
- コンクリートで覆われた建物の中
- 建物の地下や地下鉄
- 電波が遮られやすい山間部
- トンネル内部
お得なキャンペーンは適用条件に注意
4つ目の注意点は、特典やキャンペーンの適用条件についてです。
モバイルルーターで開催されている初回入会特典やキャンペーンなどには適用条件が定められている場合があります。
「新規入会者全員にプレゼント!」という特典もあれば「特定のオプションへの加入が必須」といった条件が定められている場合もあります。
オプション加入が必須の特典だと、オプションの月額料金によって結果的に損する可能性があるため、特典の適用条件についてはよく確認しておきましょう。
5Gプランは利用条件に注意
5つ目の注意点は、5Gプランの利用についてです。
5G回線は従来の通信速度よりも速く、理論上の最大通信速度は光回線を上回るとされています。
しかし、5G回線を利用するにあたっては下記の条件を満たしている必要がある点に注意しましょう。
- モバイルルーターを5G回線提供エリアで使用すること
- 5G対応プランへの加入すること
- 5G対応端末を持っていること
例えば、自分が持っているスマホが5G回線非対応の端末だったとします。
その場合、5G回線対応プランに加入し、5G回線対応エリアでモバイルルーターを利用したとしても5G回線は使えません。
iPhoneシリーズではiPhone12以降が5G回線対応になっているなど、対応端末が限られているため注意しましょう。
まとめ
モバイルルーターの種類は多いため、まずは自分がどんな用途で使うかを把握し、それに合ったモバイルルーターサービスを選ぶことをおすすめします。
頻繁に使うなら無制限系、使うデータ容量が100GB以下であれば大容量系、短期間利用なら契約期間による縛りがないモバイルルーターがおすすめです。
それぞれのニーズに合ったモバイルルーターを選ぶことで、快適に外出先でもWiFiが使えるようになるでしょう。
今回紹介したおすすめのモバイルルーターであれば、ある程度のニーズをカバーできているので、下記の中から選んでみてください。
サービス名 | 特徴 |
GMOとくとくBB WiMAX |
|
Broad WiMAX |
|
Rakuten WiFi Pocket |
|
MUGEN WiFi |
|
AiR-WiFi |
|