WiMAXは高速通信が可能なモバイル回線サービスで、2023年10月時点では全29社※1から提供されています。
この記事では、そのうちの有力な20社に絞って比較を行い、おすすめプロバイダを紹介しています。
比較項目 | GMOとくとく BB WiMAX | UQ WiMAX | カシモWiMAX | Broad WiMAX | BIGLOBE WiMAX | シンプルWiFi | 5G CONNECT | VisionWiMAX | ヨドバシWiMAX | DTI WiMAX | FreeMAX+5G | BIC WiMAX | YAMADA Air Mobile WiMAX | KT WiMAX | エディオンWiMAX | JCOM WiMAX | ASAHIネット WiMAX | モンスター モバイル | ヒカルWiFi | どんなときも WiFi |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1年間の 実質総額(円) | 34,307 | 62,359 | 62,524 | 42,138 | 57,816 | 66,220 | 53,900 | 72,918 | 52,216 | 68,420 | 65,700 | 69,784 | 86,504 | 58,784 | 86,504 | 65,296 | 77,396 | 60,214 | 61,090 | 77,660 |
2年間の 実質総額(円) | 95,555 | 125,059 | 120,340 | 97,974 | 112,332 | 124,300 | 99,650 | 125,718 | 111,616 | 118,580 | 123,300 | 129,184 | 145,904 | 118,184 | 145,904 | 124,696 | 124,432 | 112,750 | 119,050 | 146,300 |
3年間の 実質総額(円) | 156,803 | 187,484 | 178,156 | 153,810 | 180,708 | 182,380 | 162,650 | 186,306 | 171,016 | 175,340 | 180,900 | 188,584 | 205,304 | 177,584 | 205,304 | 184,096 | 183,568 | 165,286 | 177,010 | 214,940 |
5G SA | ||||||||||||||||||||
縛り有無 | 2年 | 2年 | 2年 | 2年 | 2年 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 2年 |
WiMAXを選ぶときは料金が重要なポイントですが、それに加えて特徴的なサービスを扱うプロバイダもあるため、総合的に判断して比較を行いましょう。
他にも、さまざまな条件下でWiMAXを比較しているので、自分に合った最適なプロバイダを探してみてください。
※1 2023年10月25日時点でUQ WiMAX公式サイトに掲載されている情報です。
WiMAXのプロバイダを料金で比較
WiMAXの料金体系はプロバイダごとに特徴があります。
WiMAXの利用料金は月額料金だけでなく、初期費用、割引、キャッシュバック金額などで決まるため、それぞれを合算した実質総額(総額料金)での比較が必要です。
この章では、次の3つのプロバイダを順番に紹介していきます。
なお、実質総額は下記の項目を含んだ総額料金で、以降はこの金額で比較を行います。
実質総額の内訳
- 毎月かかる費用
- 月額料金
- 端末代金
- オプション料金
- 初期費用
- 契約事務手数料
- キャンペーンの減額など
- キャッシュバック金額
- 割引
※端末代金は、分割払いなら毎月かかる料金、一括払いなら初期費用に分類されます。
2年以上利用なら月額料金が最安の「GMOとくとくBB WiMAX」
GMOとくとくBB WiMAXは月額料金が安い上に高額なキャッシュバックが特徴で、実質総額が安いプロバイダです。
GMOとくとくBB WiMAXの特徴
- 最大40,000円のキャッシュバック
- 3年間の月額料金割引
- 4年目以降の月額料金が高い
- キャッシュバック条件が複雑
キャッシュバックは最低でも25,500円を受け取れて、さらに月額料金割引が最大3年間あるため、WiMAXの中でも特に安いので料金面でおすすめのプロバイダです。
他社プロバイダの5G SA対応プランと実質総額を比較してみましょう。
プロバイダ名 | 2年間の実質総額 | 3年間の実質総額 |
---|---|---|
GMOとくとくBB WiMAX※1 | 95,555円 | 156,803円 |
Broad WiMAX | 97,974円 | 153,810円 |
カシモWiMAX | 120,340円 | 178,156円 |
シンプルWiFi | 124,300円 | 182,380円 |
UQ WiMAX | 125,059円 | 187,484円 |
BIGLOBE WiMAX | 112,332円 | 180,708円 |
ヨドバシWiMAX | 111,616円 | 171,016円 |
VisionWiMAX | 125,718円 | 186,306円 |
※1 キャッシュバック金額は25,500円を想定しています。
GMOとくとくBB WiMAXは2年間の実質総額では最安で、3年間になるとBroad WiMAXのほうが安くなりますが、その差はわずかで、金額としてはかなり安いほうです。
ただし、元の月額料金が高めなため、割引期間の終わる4年目以降はだんだんと実質総額が高くなっていきます。
基本月額料金(割引期間後の月額料金)だけで見ると、料金の安いカシモWiMAXと比べて286円の差があります。
プロバイダ名 | 基本月額料金 |
---|---|
GMOとくとくBB WiMAX | 5,104円 |
カシモWiMAX(5G SA) | 4,818円 |
僅かな差ですが、長く利用するほどカシモWiMAXのほうが段々と安くなっていきます。
なおキャッシュバックは、11ヶ月後の申請が必要なため、手続きを忘れないようにしましょう。
また金額に関しても、最大額40,000円を受け取るには、他社の通信サービスの解約違約金が22,000円以上かかることが条件でありハードルが高いので、最低額の25,500円を想定したほうが良いです。
このように仕組みが少々わかりにくいため、慣れていない方にはやや難しく感じるかもしれませんが、金額が大きいため必ず活用しましょう。
3年以内の利用を考えている方は、最安になるGMOとくとくBB WiMAXが特におすすめです。
短期間で解約するなら「シンプルWiFi」
短期間の利用が目的なら、シンプルWiFiがお得です。
シンプルWiFiの特徴
- 端末レンタルなので初期費用が安い
- 毎月の端末レンタル代金がかからない
- 月額料金が高めで割引もない
シンプルWiFiは端末代金や解約違約金がかからないため、期間が短いほど実質総額が安いです。
ほとんどのプロバイダでは2万円以上の端末購入代金がかかりますが、縛りなしプランは端末がレンタルになるため、その費用がかかりません。
短期間の利用を想定して、シンプルWiFiを含めた端末レンタルのプロバイダと、料金の安いGMOとくとくBB WiMAXの実質総額を比較してみます。
下記では、申し込み月を1ヶ月目とした10ヵ月間の実質総額を比較しています。
プロバイダ名 | 10ヵ月間の実質総額 | 5G SA対応 |
---|---|---|
シンプルWiFi | 51,700円 | |
どんなどきもWiFi | 60,500円 | |
5G CONNECT | 52,500円 | |
GMOとくとくBB WiMAX※1 | 66,165円 | |
FreeMAX+5G | 51,300円 | |
モンスターモバイル | 47,080円 |
※1 実質総額は端末残債を含みます。
表で紹介しているプロバイダは、GMOとくとくBB WiMAXを除いていずれも端末レンタルであり、いつ解約しても端末残債が発生しません。
10ヵ月間の実質総額では、シンプルWiFi、5G CONNECT、FreeMAX+5Gがほぼ同じで、特に5G SA対応プランの中で安いのはシンプルWiFiです。
なお、GMOとくとくBB WiMAXはキャッシュバックが受け取れれば実質総額が安いですが、11ヶ月未満だと受け取れず、端末残債もかかるため、短期間の利用には向きません。
10ヵ月以内の利用であれば、実質総額をおさえられるシンプルWiFiがおすすめです。
シンプルWiFi:https://simple-wifi.jp/
\ 簡単なプランでWiMAXを利用するなら /
月額基本料金の安さなら「カシモWiMAX」
カシモWiMAXは長期間の利用に向いているプロバイダです。
カシモWiMAXの特徴
- 月額料金が安い
- 端末代金を実質0円にできる
- キャッシュバックや月額料金割引がない
キャッシュバックや料金割引がないので利用を始めた辺りの実質総額は高くなる反面、月額料金が安いため利用期間が長くなるほど安いです。
下記はプロバイダごとの基本月額料金の比較で、カシモWiMAXの5Gプランが最安、5G SAプランもそれに次ぐ安さです。
プロバイダ名 | 基本月額料金 |
---|---|
カシモWiMAX(5G) | 4,378円 |
カシモWiMAX(5G SA) | 4,818円 |
Broad WiMAX | 4,818円 |
UQ WiMAX | 4,950円 |
GMOとくとくBB WiMAX | 5,104円 |
※指定のない場合は5G SA対応プランを対象としています。
さらに、契約中は端末代金の分割払いが毎月0円になり、支払いが終わる3年間まで続くため、3年以上利用することで端末代金を実質0円にできます。
逆に、3年以内に解約すると残債の支払いが発生してしまうため、できるだけ長く利用したほうがお得です。
長期間の利用を想定して、他社プロバイダと実質総額を比較してみます。
プロバイダ名 | 3年間の実質総額 | 4年間の実質総額 |
---|---|---|
カシモWiMAX(5G SA) | 178,156円 | 235,972円 |
カシモWiMAX(5G) | 162,316円 | 214,852円 |
GMOとくとくBB WiMAX | 156,803円 | 218,051円 |
BIGLOBE WiMAX | 180,708円 | 239,844円 |
※指定のない場合は5G SA対応プランを対象としています。
3年間の実質総額ではGMOとくとくBB WiMAXが最安ですが、4年間ではカシモWiMAXの5Gプランが最安です。
カシモWiMAXの5Gプランは端末の在庫がなくなり次第、販売が終わってしまうので早めに申し込んだほうが良いでしょう。
長く利用するつもりなら、お得になるカシモWiMAXを選んでみましょう。
WiMAXのプロバイダを目的別に比較
WiMAXの選び方は料金だけでなく、他の比較ポイントもあります。
特定のプロバイダにしかないサービス内容があり、場合によっては料金よりも重視されることもあるでしょう。
例えば、無料でお試しできるUQ WiMAX、口座振替で支払いできるBroad WiMAXなどの特徴があります。
また、有料オプションが無料になるVisionWiMAX、端末を購入せずに契約できるBIGLOBE WiMAXなど、実質総額が安くなるケースもあります。
お試し出来るWiMAX なら「UQ WiMAX」
UQ WiMAXは無料でお試しができる唯一のプロバイダで、WiMAX回線を提供元であるUQコミュニケーションズが運営しています。
UQ WiMAXの特徴
- 完全無料のお試しサービスがある
- WiMAXの本家であり、サポートが充実している
- 元の月額料金が高め
UQ WiMAXのお試しサービス「Try WiMAX」は、月額料金や初期費用がかからず、端末のレンタル料金もかからないため、費用なしで利用できます。
他社WiMAXで早期解約しようとすると、初月の月額料金や端末代金の支払いは避けられません。
お試しができるプロバイダは他にもありますが、完全無料なのはUQ WiMAXだけです。
プロバイダ名 | お試し期間 | 費用 | 使用制限 |
---|---|---|---|
UQ WiMAX | 15日間 | 0円 | なし |
5G CONNECT | 30日間 | 1,100円 端末返送費用 | 20GB未満 |
FreeMAX+5G | 15日間 | 端末返送費用 | 15GB未満 |
また他社プロバイダと違って、Try WiMAX中に使えるデータ容量の上限がないため、存分にお試しができます。
なお、WiMAXは初期契約解除制度を利用すれば、低コストで早期解約が可能ですが、期間に余裕がなかったり、料金が少なからずかかったりするため、お試しには向きません。
初期契約解除制度の制約
- 申請期限
- 契約書面受領から8日以内に申請
- 費用
- 契約事務手数料、初月の月額料金がかかる場合がある
ただし、Try WiMAXはお試しサービスなので継続利用はできず、続けるにはUQ WiMAXに新しく契約し直す必要があります。
逆にいえば、Try WiMAXで使用感を試してから他社プロバイダに契約することが可能です。
UQ WiMAXは月額料金が高めなので、料金を重視する場合は他社プロバイダを選んでも良いでしょう。
初めてWiMAXを利用する方やサポートを重視する方は、UQ WiMAXを選びましょう。
UQ WiMAX:https://www.uqwimax.jp/
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プラスエリアモードの利用を前提にするなら「VisionWiMAX」
VisionWiMAXは、回線に繋がりやすくなる有料オプション(プラスエリアモード)を無料で利用できるプロバイダです。
VisionWiMAXの特徴
- 10,000円のキャッシュバックがある
- 回線に繋がりやすくなる有料オプションが無料
- 元の月額料金が高め
プラスエリアモードはWiMAXに共通するサービスで、他社プロバイダでも有料で利用できます。
プラスエリアモードとは
- WiMAXの通信モードの1つで、スタンダードモードと切り替えて使う
- au回線のプラチナバンドが利用でき、より繋がりやすくなる
- ほとんどのプロバイダで、利用した月に1,100円がかかるオプション
- 月間のデータ容量に上限がある
プラスエリアモードで利用できるプラチナバンドは、電波がより遠くに届きやすい周波数帯が使われており、電波を発する基地局と利用者の間に建物などの遮蔽物があっても、山やトンネルで遮られていても比較的繋がりやすい特徴を持ちます。
本来プラスエリアモードを使った月は1,100円が上乗せされ、支払い額が高くなるうえに、月に30GBまでの上限があるため、頻繁に使うのには向いていません。
そういった中で、VisionWiMAXではプラスエリアモードが無料になるため、料金を気にせず気軽に使えるメリットがあります。
プラスエリアモードの使用頻度が多くなる場合は、料金をおさえられるVisionWiMAXを選んだほうが良いでしょう。
VisionWiMAX:https://visionwimax.com/
\ VisionWiMAXなら最短で即日発送/
口座振替で契約できるWiMAXなら「Broad WiMAX」
Broad WiMAXは、クレジットカード支払い以外を選べる希少なプロバイダです。
Broad WiMAXの特徴
- 支払い方法に口座振替を選べる
- 乗り換え時の解約違約金へのキャッシュバックがある
- 口座振替を選ぶとクレジットカード支払いよりも実質総額が高い
- 解約違約金が高い
ほとんどのプロバイダはクレジットカード支払いしか扱っていません。
クレジットカードを利用できない方にとっては、他の選択肢が選べるのは大きなメリットです。
一方でBroad WiMAXに限らず、口座振替を選ぶと次のようなデメリットがあるため注意しましょう。
WiMAXで口座振替を選ぶデメリット
- 口座振替を選ぶとクレジットカード支払いよりも実質総額は高くなる
- 口座振替手数料が毎月かかる
- 端末発送時に代引手数料がかかる
- 口座申請手続きにより、利用開始が遅れたりする
- 端末代金の分割払いが選べない(一括払い)
高くなる原因はプロバイダによって異なりますが、Broad WiMAXやBIGLOBE WiMAXでは口座振替に毎月手数料がかかったり、UQ WiMAXでは端末代金が高くなったりするデメリットがあります。
Broad WiMAXでは、クレジットカード支払いの場合と比べて次のデメリットがあります。
Broad WiMAXで口座振替を選ぶデメリット
- 口座振替手数料:220円/月
- 端末発送時の代引手数料:440円
- 初期費用20,743円が無料にならない
- 手続きが増えるため、利用開始が遅れる
以上を踏まえて、口座振替を選べるプロバイダで実質総額を比較してみましょう。
プロバイダ名 | 口座振替手数料 | 3年間の実質総額 |
---|---|---|
Broad WiMAX | 220円 | 201,308円 |
BIGLOBE WiMAX | 220円 | 192,368円 |
UQ WiMAX | 無料 | 205,304円 |
※実質総額は月額料金、契約事務手数料、初期費用、端末代金、割引、キャッシュバック、口座振替手数料、代引手数料を含めています。
Borad WiMAXの3年間の実質総額は、BIGLOBE WiMAXよりも8,940円高く、最安ではありません。
ただし、Broad WiMAXでは最大19,000円のキャッシュバックがあり、他社の通信サービスからの乗り換えにかかる解約違約金を補填してくれます。
そのため、乗り換え時に解約違約金が9,000円以上かかるときには、Broad WiMAXが最安になります。
乗り換え時に口座振替を希望する場合は、Broad WiMAXが最安なため有力な選択肢です。
Broad WiMAX:https://wimax-broad.jp/
\初月1,397円で利用できるWiMAX/
SIMカードのみで契約予定なら「BIGLOBE WiMAX」
BIGLOBE WiMAXは、SIMカードのみでも契約できるプロバイダです。
BIGLOBE WiMAXの特徴
- 月額料金の大きな割引がある
- 端末購入とSIMのみを選べる
- SIMのみの契約では、対応端末を持っていれば、購入しなくて済む
- 支払い方法に口座振替を選べる
- 元の月額料金は高めなので、割引期間以降の実質総額が高い
SIMカードだけの契約では端末の購入が不要であり、その代金がなくなる分、実質総額をおさえることができます。
なお対応する端末は下記の2種類で、他の端末は使えません。
BIGLOBE WiMAXで使える端末
- モバイルルーター:Speed Wi-Fi 5G X12
- ホームルーター:Speed Wi-Fi HOME 5G L13
UQ WiMAXでもSIMのみの契約が可能ですが、実質総額で比べるとBIGLOBE WiMAXのほうが上回ります。
SIMのみで契約したときの3、4年間の実質総額を比較してみると、BIGLOBE WiMAXのほうが大幅に安いことがわかります。
プロバイダ名 | 3年間の実質総額 | 4年間の実質総額 |
---|---|---|
BIGLOBE WiMAX(SIMのみ) | 152,988円 | 212,124円 |
UQ WiMAX(SIMのみ) | 177,584円 | 236,984円 |
GMOとくとくBB WiMAX | 156,803円 | 218,051円 |
また、端末購入のあるGMOとくとくBB WiMAXと比べても、SIMのみのBIGLOBE WiMAXのほうが安いです。
また、BIGLOBE WiMAXは口座振替を選べる少ないプロバイダでもあります。
なお、口座振替を選ぶと次のデメリットもあるので注意しましょう。
BIGLOBE WiMAXで口座振込を選ぶときの注意点
- 口座振替手数料220円が毎月かかる
- 申込手数料が0円になるキャンペーンの対象外
- 手続きが増えるため、利用開始が遅れる
口座振替を選べるプロバイダの中では、BIGLOBE WiMAXは無条件で最安になるためメリットがあるため、クレジットカードが使えない場合の選択肢として良いでしょう。
端末を持っている方、初めて利用する方にもBIGLOBE WiMAXをおすすめできます。
BIGLOBE WiMAX:https://join.biglobe.ne.jp/mobile/wimax/5g/lp/afi/
\ お得にWiMAXを利用するなら /
店舗で契約や店舗でのサポートを重視したいなら「auのWiMAX」
対面での契約やサポートが必要なら、店舗で契約ができるWiMAXを選べます。
auの場合は、WiMAXではなく「ホームルータープラン」、「モバイルルータープラン」の名称で販売されています。
それぞれ取り扱い店舗が決まっており、最寄りの店舗で端末購入し、その場で契約が可能です。
即日受け取りも可能なため、持ち帰ってすぐに始められます。
auショップでの契約に当たって、以下を持参しましょう。
auショップでの契約に必要なもの
- 運転免許証、マイナンバーカードなどの本人確認書類
- クレジットカードまたはキャッシュカード
事前に来店予約ができるため、端末の在庫を確認しておくとスムーズに契約できるでしょう。
また、契約後も故障時のサポートや解約なども店頭で済ませることができるため、Webでのやり取りよりも対面を希望するなら店舗で契約するメリットはあるといえます。
ただ、店舗で契約できるWiMAXは、対面でやり取りできるメリットはありますが、実質総額で見るとWeb契約できるプロバイダと比べて安くはありません。
下記は、店舗で契約できるプロバイダの実質総額の比較で、Web契約の例としてGMOとくとくBB WiMAXを加えています。
プロバイダ名 | 2年間の実質総額 | 3年間の実質総額 |
---|---|---|
au | 109,846円 | 171,886円 |
UQ WiMAX | 131,934円 | 197,384円 |
BIC WiMAX | 129,184円 | 188,584円 |
YAMADA Air Mobile | 145,904円 | 205,304円 |
GMOとくとくBB WiMAX | 95,555円 | 156,803円 |
※2023年10月24日時点の情報です。
いずれのプロバイダもGMOとくとくBB WiMAXと比べて実質総額が高めですが、上記の中でいえば、端末代金の割引サポートがあるauが安いです。
割引サポートは分割払い額が毎月0円になり、3年以上利用することで端末代金を実質0円にできます。
そのほか、2万円のキャッシュバックキャンペーンがありますが、Webでの手続きが条件になっているため、店舗で契約すると対象外になります。
また他のWiMAXと違って、auのホームルータープランは使用場所の制限があるため、出張先や旅行先に持ち込むような使い方ができない点は注意が必要です。
※ご契約住所でのみご利用いただけます。
引用元:au公式サイト
※引っ越しでご利用場所が変わる場合はお手続きが必要です。お手続きされない場合、引っ越し先でインターネットが利用できません。
対面でのやり取りが必要なければ、Webで申し込んだり、他のプロバイダを選んだほうがよいでしょう。
そもそもWiMAXとは?
WiMAXはUQコミュニケーションズが提供する回線を利用したモバイルWiFiの1つで、高速通信や広いエリアが特徴のサービスです。
WiMAXは導入が簡単で、他のモバイルWiFiに比べて通信速度が速い特徴を持つ反面、場所によっては繋がりにくかったり、本来の通信速度が出なかったりすることがあります。
また現在のWiMAXは、旧来のWiMAX2+回線とau回線(4G LTE、5G)を組み合わせて構成されたWiMAX+5Gのことを指します。
スマートフォンにも使われるauの4G LTE回線、5G回線を取り入れることで、WiMAX2+よりも利用エリアや通信速度が改善されました。
さらに、WiMAX2+で不便だった「3日で15GBまで」のような制限はWiMAX+5Gでは撤廃され、データ容量無制限になりWiMAXの利便性が向上しました。
広いエリアでデータ無制限で利用可能
WiMAXで利用される回線は、UQコミュニケーションズが提供しており、各プロバイダで共通です。
そのため利用エリア、通信速度、繋がりやすさなど回線に関係する要素は、プロバイダによる違いがありません。
WiMAX回線には次のような特徴があります。
WiMAX回線の特徴
- データ容量が無制限で利用可
- 利用エリアが広い
- 通信速度が速い
WiMAXはどのプロバイダでもデータ容量の上限がなく、毎月のデータ容量は無制限です。
ただし、回線に影響が出るくらい使用量が増えると、通信制限がかかる可能性があります。
より多くのお客さまにWiMAX +5Gを快適にご利用いただくために、一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。
引用元:UQ WiMAX公式サイト
以前は3日間での使用制限がありましたが、現在はその制限がなくなりました。
これまで直近3日間の通信量が合計15GB以上の場合、通信速度を一律に制限しておりましたが、お客さまのご利用状況をふまえ、速度制限条件などを2022年2月1日より変更いたしました。
引用元:UQ WiMAX公式サイト
また、WiMAXでは次の3つのネットワークが利用されています。
WiMAXで利用される3つのネットワーク
- au 5G
- au 4G LTE
- WiMAX2+
WiMAXは利用エリアは日本全国に及び、3つのネットワークごとに利用エリアが異なります。
また、通信速度もネットワークごとに違いがあり、特にau 5G、WiMAX2+は通信速度が速く、au 4G LTEはそれに比べると遅めです。
WiMAXの良い評判とメリット
WiMAXは通信速度が速く、利用開始までが早いメリットがあり、これは各プロバイダ共通です。
- 通信速度が速い
- 利用エリアが広い
- サポートが良い
- 工事不要で初期設定が簡単
ここでは主にWiMAXに共通していえる良い点を紹介していきます。
- 通信速度が速い
-
WiMAXの通信速度は問題ないとの口コミがありました。
通信速度はかなりの速さで快適にネット生活を送ることができましたね!
エリアもかなり広くサポートされているので、通信が遮断されることはまずはないですね!とてもおすすめです!
引用元:当サイト実施アンケートより通信速度は充分でており、通信が途切れることがほとんどなかったようです。
ただし、電波の受信環境によるので常に安定した通信が行える保証はありません。
具体的な用途に言及した口コミもありました。
ストリーミングで動画を見たり、データ量の多いゲームをしていますが、ごくたまに通信が重い時があるだけで基本的にはスムーズな快適な通信速度で十分に楽しめます。大容量ダウンロードもスピーディーにできます。
引用元:当サイト実施アンケートより動画視聴も可能なほどの通信速度が出ており、スムーズに利用できるようです。
下記はUQ WiMAXの実測値で、動画視聴するのに充分な通信速度が出ているといえます。
機種名 平均下り速度 平均上り速度 Speed Wi-Fi HOME 5G L13 127.26Mbps 21.19Mbps Speed Wi-Fi 5G X12 54.07Mbps 14.15Mbps ※「みんなのネット回線速度」から2023年10月25日に引用した情報です。
※通信速度はUQ WiMAXでの実測値です。以上のように、WiMAXの通信速度や通信安定性は問題ないといえます。
- 利用エリアが広い
-
WiMAXにはau回線が利用されており、日本全国にあるauの基地局を通してインターネットに繋がります。
auのスマートフォンでも使われる5Gや4Gの回線を利用できるため、ほとんどエリアを気にすることなくインターネット利用が可能です。
auは4G LTEで人口カバー率99.9%のサービスエリアを提供しています。登山道やキャンプ場など様々な場所で快適にご利用いただけます。
引用元:au公式サイト4G回線だけで見ても、人口の多い都市部はもちろん、人口の少ない地域がカバーされています。
エリアを移動しても問題なく使えたとの口コミもありました。
主にYouTube動画とAmazonプライムビデオの視聴とスマホゲームで利用していますが、動画が止まることなく快適に見れています。エリアの方も山間部は行く事は無いので分かりませんがどこのエリア(隣町)に行っても使えるので便利です。
引用元:当サイト実施アンケートよりただ口コミにもあるように、山間部は電波が届きにくいため、繋がりにくかったり、そもそも利用エリアに入っていなかったりします。
WiMAXはauのスマートフォンと同じく広いエリアが対象なため、場所を選ばず利用可能です。
- サポートが良い
-
WiMAX利用中のサポート体制は各プロバイダによって異なります。
サポートが必要になるケースとして、例えば端末の故障、回線に繋がらないなど通信面での問い合わせが考えられます。
急いでいるときは特にサポート体制が気になりますが、対応が良かったとの口コミがありました。
サポート体制はかなりしっかりしていて、特に返信スピードはかなり迅速だったので正直驚いています!契約はかなりシンプルでわかりやすかったですね!設定方法はとてもわかり易くて何も迷いませんでした!
引用元:当サイト実施アンケートよりインターネットに繋がらないなど、急いで問題を解消してほしいときにサポート対応が早いと好感触でしょう。
また、プロバイダによっては電話、メール、チャットなど状況に応じて使い分けできる問い合わせ手段を用意しているところもあります。
もしものときに、すぐに問い合わせできるプロバイダは心強いでしょう。
- 工事不要で初期設定が簡単
-
WiMAXでは、光回線を引き込むときのような宅内工事は不要です。
また、プロバイダによりますが申し込みもWebだけで完結し、専用端末の発送も早いため、利用開始までの時間が短いです。
さらに、その専用端末の初期設定も工程が少なく、初めての方でも簡単に開始できます。
実際に、簡単に設定ができたとの口コミもありました。
契約はオンラインで必要事項を入力するだけなので、10分もあればできる。設定自体も、届いたホームルーターにSIMカードを差し、コンセントを入れるだけととても簡単だった。
引用元:当サイト実施アンケートよりWiMAXの初期設定は簡単で、端末にSIMカードを差して電源を入れるだけで利用可能です。
WiMAXはすぐに利用したい方や、初めて利用する方にも向いている通信サービスです。
WiMAXの悪い評判とデメリット
ここからはWiMAXの悪い点を3つ紹介します。
- 利用エリア内でも繋がらないことがある
- サポートの評判が悪いプロバイダもある
- キャッシュバックなど仕組みが複雑なことがある
繋がりやすさや利用エリアはWiMAXに共通することなので、どのプロバイダを選んでも当てはまる内容です。
ただ、サポートや料金面ではプロバイダによる違いがあるため、その評判は分かれます。
- 利用エリア内でも繋がらないことがある
-
WiMAXは日本全国に及ぶ広範囲の利用エリアを持ちますが、利用できない場合もあります。
電車内や山間部で繋がらなくなり、不便に感じたとの口コミがありました。
住んでいる場所や仕事場などでは通信速度は問題なく使うことができて満足しています。しかし新幹線や地下鉄、山の多い場所に行くとまったく通じなくなることがあり、そこは旅行の際など不便でした。
引用元:当サイト実施アンケートよりそもそもエリア外であれば利用できませんが、たとえエリア内であっても地形上電波が届きにくい場所があります。
屋外を走行中の電車は、さまざまな方向から電波を受けながら走っており、車外の状況(建物や地形など)も刻一刻と変化するため、安定した電波が届かなくなり、つながりにくくなることがあります。
また、駅で停車中は構内の基地局から電波を受けていますが、駅構内の構造上どうしても車内まで電波が届きにくい場合があります。地下鉄などは、走行中、電波がまったく届かない場所もあります。
引用元:NTTドコモ公式サイト開けた場所のほうが電波が通りやすく、インターネットに繋がりやすくなるので、エリア内で繋がらない場合は場所を移動して試してみましょう。
また、高層階に上がると繋がらなくなったとの口コミもありました。
自宅で使用する分には問題ないが、建物の高層階(5階くらい以上)にいると繋がらないことが多い。遅いのではなくほぼ圏外状態になってしまうので、使い物にならなくて不満。
引用元:当サイト実施アンケートより通信速度が下がるだけならまだしも、繋がらなくなることもあるようです。
ただ、これには電波特性上の問題があり、WiMAXに限らず高所から利用すると、そもそも基地局との通信が取りにくいです。
基地局の電波は基本的に下方向に出ているため、高層階には最寄りの基地局の電波は届きにくい状況です。一方、見通しが良いため遠くの高所からの電波は届きやすくなりますが、基地局との距離が離れているためケータイ電話からの電波が届かないことがあります。
引用元:NTTドコモ公式サイト高層階や山間部などは繋がりにくい可能性が高いため、利用は難しくなると考えておきましょう。
- サポートの評判が悪いプロバイダもある
-
WiMAXのサポート体制はプロバイダごとに異なります。
特に、電話が繋がりにくかったり、メールの返信が遅かったりして連絡が取れないと不便でしょう。
ただ、サポート体制が整っていても品質が異なるとの口コミがありました。
サポートは、しっかり電話もつながりますし対応をしていただけるのでいいとは思いますが、その時にやってかなり対応が悪い方もいるので会社自体というよりはその人単体が悪いのだと思いました。
引用元:当サイト実施アンケートより毎回同じ担当者に当たるわけではないため、応対の態度や解決までのスピードにばらつきが出るでしょう。
一方で、問い合わせ手段、営業時間、対応可能な内容など事前にわかる内容もあるため、そういった基準で選ぶのも良いでしょう。
例えば、サポート窓口はプロバイダによって次のような違いがあります。
サポート窓口の違い
- 電話問い合わせは遅くまで対応しているか、年中無休対応か
- 問い合わせフォーム、解約フォームがあるか
- 無人チャットボット、オペレータ対応チャットがあるか
- 契約者用のマイページで手続きできるか
- よくある質問が充実しているか
なお通信面での問い合わせは、WiMAX回線提供元のUQコミュニケーションズが運営するUQ WiMAXのほうが、他社のプロバイダに比べて解決しやすいといえます。
また、問い合わせが電話対応のみの場合は、混み合って繋がらないと連絡がつかないためデメリットです。
WiMAXで優先すべき点は料金やサービスですが、問い合わせ窓口も一度確認しておいたほうが良いでしょう。
- キャッシュバックなど仕組みが複雑なことがある
-
WiMAXの料金プランやキャンペーンはプロバイダによってさまざまです。
また、キャンペーンの適用条件を満たさないと、割引やキャッシュバックを一切受け取れなくなります。
キャッシュバックの仕組みが複雑でわかりにくかったとの口コミがありました。
キャッシュバックキャンペーン等の説明や方法がすごく複雑でそのサイトにたどり着くまでにかなり時間がかかった。さらに契約してからほぼ1年後に申請しないといけない等、すごく不親切だなと思った。
引用元:当サイト実施アンケートより特定のページから申し込む必要があったり、キャッシュバックを受け取るまで数ヶ月かかったりして、適用条件から外れるリスクが高いこともあります。
また、受け取りの手続きが複雑なケースもあり、不満に感じる方もいます。
料金もそれほど高くなく、キャッシュバックやキャンペーンも随時行っているので損はしないと思います。ただキャッシュバックを受け取るためにメールアドレスを新しく作り、そこにキャッシュバックのお知らせメールが来るのでそこはもうちょっとわかりやすく改善してほしいと思いました。
引用元:当サイト実施アンケートよりキャッシュバックは料金面でお得になる反面、適用条件や手続きが複雑な場合が多く、きちんと準備して望まないとキャッシュバックを受け取れません。
申し込み前にキャンペーンの適用条件はしっかり確認しておきましょう。
WiMAXがおすすめな人
WiMAXは高速通信が可能でデータ容量無制限のモバイルWiFiで、次のような方におすすめできます。
- 光回線を利用できない人
- 毎日たくさんのデータ容量を使いたい人
- 料金の安さよりも通信性能を重視する人
- 屋内外問わず利用したい人
- 光回線を利用できない人
-
光回線は建物の都合上、部屋まで引き込めない場合がありますが、WiMAXは工事不要で端末さえあればインターネット利用できます。
WiMAXは、光回線ほどの通信速度は出ませんが、モバイルWiFiの中で高速なため、代替手段として良いです。
なお、建物の高層階や山間部の地域では繋がりにくくなる可能性が高まりますが、UQ WiMAXの無料お試しサービスを活用して繋がるか確認する方法もあります。
- 毎日たくさんのデータ容量を使いたい人
-
WiMAXは月間のデータ容量制限がないため、使用量を気にする必要はありません。
大きなデータ容量が必要でも気にせず利用できるため、用途を制限されずに自由に使うことができます。
データ容量が無制限になるメリット
- 高画質の動画視聴が可能
- 長時間のビデオ会議が可能
- デバイスやソフトウェアの自動アップデートが可能
また月額料金は定額で、いくら使っても金額は変わりません。
格安SIMやクラウドWiFiと違い、月のデータ容量を気にせず使えるのは大きなメリットといえます。
- 料金の安さよりも通信性能を重視する人
-
WiMAXは格安SIMやクラウドWiFiに比べて料金が高めですが、それに見合った通信面のメリットがあります。
格安SIMやクラウドWiFiよりも端末性能や回線が良いため、通信速度が速く、通信が安定しやすいです。
特にホームルーターを選ぶと、モバイルルーターよりもさらに通信速度や安定性が向上します。
また、WiMAXでは、通信に特化した専用端末を介してインターネットに接続しますが、その際にパソコン、タブレット、スマートフォン、テレビなど複数の通信機器を同時に利用することが可能です。
家族で同時に使用したり、仕事で複数の端末から繋いだりといった使い方が可能で、利用の幅が広がります。
- 屋内外問わず利用したい人
-
WiMAXで使う端末は大きく2種類に分かれ、屋内用のホームルーター、屋内外問わず使えるモバイルルーターがあります。
モバイルルーターは、ホームルーターに比べて通信速度が下がりますが、持ち運びしやすく屋外での利用が多い方に向いている端末です。
また、ホームルーターもコンセントさえあればどこでも利用できるため、旅行先や出張先に持ち込んで使用することも可能です。
WiMAXがおすすめできない人
WiMAXは次のような方にはおすすめできません。
- 通信速度にこだわる人
- 屋外利用はキャリアのスマートフォンで充分な人
- 料金は月3000円程度におさめたい人
- 混み合う時間帯でも使いたい人
WiMAXの通信速度や利用料金は、通信サービスの中では中間に位置し、尖った部分がなくやや中途半端といえます。
安価にするなら格安SIMやクラウドWiFiのほうが良いですし、通信速度を重視するなら固定回線のほうが良いです。
WiMAXの強みは屋内外で高速通信ができる汎用性の高さにあるので、それが不要な場合は他の選択肢を選んだほうが良いでしょう。
- 通信速度にこだわる人
-
WiMAXの通信速度は、光回線には及ばないため、速さにこだわる方には向いていません。
例えば、オンラインゲームなど100Mbps以上の高い通信速度が推奨されるような用途では、速度が足りなくてスムーズに動かないことがあります。
たとえ速度が足りていたとしても、回線が混雑する時間帯では通信速度が下がる可能性があり、利用時間に左右されます。
より安定した通信環境を望むなら固定回線のほうが適しているでしょう。
- 屋外利用はキャリアのスマートフォンで充分な人
-
屋外でのインターネット利用頻度が低かったり、そこまでの通信速度は不要だったりすると、WiMAXの性能からすると過剰でしょう。
そういった方は、キャリアの安価なプランや格安SIMのほうがコストパフォーマンスが良いです。
WiMAXに乗り換えたほうが料金が安くなり、かつ必要な通信速度を満たしている場合なら変えたほうが良いでしょう。
- 料金は月3000円程度におさめたい
-
WiMAXの月額料金は、端末代金の分割払いなどを含めて4,500~5,500円ほどです。
格安SIMやクラウドWiFiは月額4,000円以内におさまる場合が多く、料金を少しでも減らしたいならWiMAXは向いていません。
- 混み合う時間帯でも使いたい
-
WiMAXは利用する時間帯によっては回線が混雑するため、通信速度が下がることがあります。
下記はUQ WiMAXの利用時間帯ごとの通信速度の実測値です。
利用時間帯 Speed Wi-Fi HOME 5G L13
の平均速度(下り/上り)Speed Wi-Fi 5G X12
の平均速度(下り/上り)朝(5:00~8:59) 156.04Mbps
24.86Mbps114.13Mbps
28.06Mbps昼(12:00~12:59) 109.81Mbps
12.77Mbps35.9Mbps
3.44Mbps夕方(16:00~18:59) 129.89Mbps
24.48Mbps44.25Mbps
14.3Mbps夜(20:00~22:59) 130.55Mbps
17.54Mbps34.78Mbps
8.82Mbps深夜(0:00~4:59) 119.8Mbps
25.26Mbps63.25Mbps
10.18Mbps※「みんなのネット回線速度」から2023年10月25日に引用した情報です。
※通信速度はUQ WiMAXの実測値です。昼や夜は他の時間帯に比べて通信速度が大きく下がっていることがわかります。
利用者が多くなって回線が混雑してくると、本来の通信速度が出なくて安定しません。
光回線でも同じように混雑状況が影響しますが、通信速度の絶対値が大きいため、必要な速度を下回ることは少ないでしょう。
利用時間帯による速度低下が気になる場合は、充分な通信速度が確保できる光回線などの通信サービスを選んだほうが良いです。
WiMAXの選び方のポイント
WiMAXの選び方は、次の3つに大きく分かれます。
ほとんどは上記で決まりますが、特定のプロバイダにしかないサービスが必要な場合は、それ目的で選んでも良いでしょう。
- 支払い方法
- お試しサービス
WiMAXの支払い方法はクレジットカードのみのプロバイダが多いですが、口座振替を選べるプロバイダも一部あります。
また、初めてWiMAXを利用する方に向けたお試しサービスを提供するプロバイダもあります。
このように、料金には直接関係しなくても有用なサービスがあるため、最適なプロバイダを選ぶ場合はそれらを総合して判断しましょう。
ポイント1:キャンペーンやキャッシュバックも含んだ料金の安さで選ぶ
各プロバイダでさまざまなキャンペーンがあり、料金体系が異なるため、実質総額で算出して比較します。
お得なキャンペーンだとしても適用条件を満たさない場合もあるので、その点も加味しましょう。
キャンペーンの詳細は下記の記事にて紹介しています。
キャンペーンや割引はおおよそ下記のように分類できます。
- 月額料金から割引
-
特定期間だけ月額料金が割引されるキャンペーンです。
また、初月無料があったり、利用月数に応じて割引金額が減ったりする傾向があります。
特に条件なく適用され、総額も大きくなるため重要度は高いです。
- キャッシュバックで還元
-
契約してから数ヶ月後に現金などで受け取れるキャンペーンです。
金額の大小はありますが、いずれも受け取るための手続きが必要なため、手間がかかるデメリットがあります。
- 乗り換え時に他社の解約違約金を負担
-
他社の通信サービスの解約違約金を現金などで補填してくれます。
戻ってくる金額が大きい反面、解約を証明するための書類を揃えたり、ある程度の期間を置く必要があったりと、手間はかかります。
ただし、解約違約金を超える金額は戻ってこないため、ある程度の金額がないと乗り換えるメリットは薄いでしょう。
- 端末代金の補助
-
端末代金の分割払い額が毎月0円になる割引があります。
ただし、支払い期間中に解約すると、残りの代金を一括清算する必要があります。
なお、申し込み時に端末代金の一括払いを選ぶと割引が適用されないため、分割払いを選んだほうが良いです。
- セット利用や複数端末の利用による割引
-
他社のサービスと一緒に利用することで双方に割引されるキャンペーンがあります。
また、複数台契約することで割引されるプロバイダもあります。
ただし、費用自体は増えてしまうため、無理に契約する必要はありません。
- お試しキャンペーン
-
短期間、低データ容量、低コストでWiMAXをお試しできるサービスを扱うプロバイダがあります。
端末レンタルで利用できるため2万円以上の購入費用がなくなり、低コストで試すことが可能です。
ポイント2:5G SA対応(速度の違い)で選ぶ
WiMAXで使う端末は5G SA対応の可否で通信性能が変わります。
5G SAは、5G専用の設備で構成された新しい5Gサービスで、通信速度がさらに向上しています。
コア設備や基地局なども含めて5G専用の技術と設備で構成した5Gサービスです。5G SAにより、5Gの高速・大容量の通信に加え、将来的にネットワークスライシング(注1)などの機能を活用した新たなサービスを利用できるようになります。
注1)論理的にネットワークを分割することで、高速・大容量や低遅延などのお客さまの用途やニーズに合わせたネットワークを提供する技術。
引用元:UQ WiMAX公式サイト
5G SAの通信速度は、次の条件が揃わないと発揮されません。
5G SAの通信速度が出る条件
- 5G SAプラン
- 5G SA対応端末
ほとんどのプロバイダで5G SA対応プランがありますが、扱っていないプロバイダもあります。
5G SA対応プランがないプロバイダ
- DTI WiMAX
- FreeMAX+5G
- モンスターモバイル(無制限プラン)
それ以外のプロバイダでは、5G SA対応プランのみに絞っていたり、両方のプランを扱っていたりしています。
5G SA対応のプランや端末は、非対応の場合と比べて通信速度が速くなる反面、月額料金や端末代金が高めです。
下記は端末ごとの通信速度の比較です。
機種名 | 5G SA対応 | 最大下り速度 | 最大上り速度 |
---|---|---|---|
Speed Wi-Fi HOME 5G L13 (ホームルーター) | 4.2Gbps | 286Mbps | |
Speed Wi-Fi 5G X12 (モバイルルーター) | 3.9Gbps | 183Mbps | |
Speed Wi-Fi HOME 5G L12 (ホームルーター) | 2.7Gbps | 183Mbps | |
Speed Wi-Fi 5G X11 (モバイルルーター) | 2.7Gbps | 183Mbps |
5G SA対応端末は下り速度が大きく向上しています。
また、端末ごとの実測値も見てみましょう。
下記はWiMAXプロバイダ問わず、端末ごとの平均速度を比較したものです。
機種名 | 平均下り速度 | 平均上り速度 |
---|---|---|
Speed Wi-Fi HOME 5G L13(5G SA) | 165.37Mbps | 22.52Mbps |
Speed Wi-Fi HOME 5G L12 | 102.49Mbps | 22.67Mbps |
Speed Wi-Fi HOME 5G L11 | 125.61Mbps | 18.81Mbps |
Speed Wi-Fi 5G X12(5G SA) | 104.29Mbps | 23.38Mbps |
Speed Wi-Fi 5G X11 | 67.69Mbps | 12.68Mbps |
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01 | 65.96Mbps | 14.73Mbps |
5G SA非対応の端末と比べて、速度が速くなっており、特にホームルーターのL13は下り速度が最高値です。
通信速度を重視する場合は、5G SA対応プランのホームルーターを選びましょう。
ポイント3:ホームルーターかポケット型WiFiか機種で選ぶ
WiMAXで使う端末は、ホームルーターとモバイルルーター(ポケット型WiFi)の2種類に分かれます。
それぞれ特徴がありますが、おおまかにいえばホームルーターは屋内向き、モバイルルーターは屋外向きだといえます。
ホームルーターの特徴
- 通信速度が速く、通信の安定性が高い
- コンセントがあれば自宅以外でも使用可
- 同時接続数が多い
- コンセントが必要なため、屋外利用には向かない
モバイルルーター(ポケット型WiFi)の特徴
- 持ち運びに適しているため、屋外利用向き
- 屋外で長時間利用できる
- ホームルーターと比べて通信速度が遅い
端末の種類ごとに性能を比較してみましょう。
下記は、現在扱われているホームルーターを並べたものです。
項目 | Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | Speed Wi-Fi HOME 5G L12 | Speed Wi-Fi HOME 5G L11 |
---|---|---|---|
外観 | |||
メーカー | ZTE Corporation | NECプラットフォームズ | ZTE Corporation |
最大通信速度 | 下り:4.2Gbps 上り:286Mbps | 下り:2.7Gbps 上り:183Mbps | 下り:2.7Gbps 上り:183Mbps |
通信速度の 実測値 | 下り:165.37Mbps 上り:22.52Mbps | 下り:102.49Mbps 上り:22.67Mbps | 下り:125.61Mbps 上り:18.81Mbps |
同時接続数 | WiFi:32台 有線LAN:2台 | WiFi:40台 有線LAN:2台 | WiFi:30台 有線LAN:2台 |
サイズ | 約W100×H207×D100mm | 約W101×H179×D99mm | 約W70×H182×D124mm |
重量 | 約635g | 約446g | 約599g |
各端末の大きな違いは通信速度で、速度重視ならSpeed Wi-Fi HOME 5G L13を選びましょう。
なお、ホームルーターは部屋の中に設置して使うので、サイズや重量はあまり気にしなくて良いでしょう。
また、同時接続数はいずれも充分な数で、どれを選んでも変わりません。
続いて、モバイルルーターの違いを比較してみましょう。
項目 | Speed Wi-Fi 5G X12 | Speed Wi-Fi 5G X11 | Galaxy 5G Mobile Wi-Fi |
---|---|---|---|
外観 | |||
メーカー | NECプラットフォームズ | NECプラットフォームズ | Samsung |
最大通信速度 | 下り:3.9Gbps 上り:183Mbps | 下り:2.7Gbps 上り:183Mbps | 下り:2.2Gbps 上り:183Mbps |
通信速度の 実測値 | 下り:104.29Mbps 上り:23.38Mbps | 下り:67.69Mbps 上り:12.68Mbps | 下り:65.96Mbps 上り:14.73Mbps |
連続通信時間 | 約540分 | 約490分 | 約1,000分 |
同時接続数 | WiFi:16台 USB:1台 | Wi-Fi:16台 USB:1台 | WiFi:10台 USB:1台 |
サイズ | 約W136×H68×D14.8mm | 約W136.0×H68.0×D14.8mm | 約W147×H76×D10.9mm |
重量 | 約174g | 約174g | 約203g |
モバイルルーターを選ぶときは、通信速度に加えて、サイズ、重量、連続通信時間を中心に比べましょう。
通信速度を重視するなら、最新機種のSpeed Wi-Fi 5G X12が最適です。
また、持ち運び性能を重視する場合でも、サイズと重量が小さく連続通信時間が長いSpeed Wi-Fi 5G X12が良いでしょう。
連続通信時間が最も長いGalaxy 5G Mobile Wi-Fiも選択肢としてありますが、扱っているプロバイダが絞られます。
まとめ
WiMAXは20社を超えるプロバイダから提供されており、選ぶのが難しいですが、利用目的を明確にすることで最適なプロバイダを絞り込めます。
料金を安くしたいなら最安のGMOとくとくBB WiMAXがおすすめで、特に希望条件がない場合や迷っている場合でもこのプロバイダを選んでおけば間違いないでしょう。
またサポートを重視する場合は、少し料金が上がりますが、WiMAXの本家であるUQ WiMAXが適しています。
そのほか、料金別のおすすめプロバイダは下記を参考にしてください。
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